7月から、ベトナムから中国に輸出した水産品の中にCOVID-19ウイルスが付着していても、輸入停止措置が実施されないことになった。
これは、ベトナムと中国の2国間貿易を促進することを目的に在ベトナム中国大使館を通じて中国当局から送られてきた新しい通達の内容だ。
上記の情報について、農林水産品品質管理局（Nafiqad）のグエン・ニュー・テップ局長は、現在、ベトナム政府は中国政府に対して、上記の通達に代わって正式な公文書を発行するよう要請していると述べた。
今回の通達では、中国に輸出した商品にCOVID-19ウイルスが付着していた場合でも、輸出企業は以前のように輸出停止処分を受けることはなくなった。中国の税関は、Nafiqadと協力して、ベトナム企業の食品の品質と安全性を確認するためのオンライン検査を実施する。
「上記の通達によって、ベトナムの水産加工品輸出企業は、年末に向けての輸出業務がよりスムーズになるでしょう。」とテップ局長は述べた。
中国への輸出が3週間停止されたことのあるメコンデルタの水産加工業者の社長は、これは中国向けに輸出している水産加工業者にとって朗報であると認めた。現在、この会社の中国への輸出は順調に進んでいる。
「中国は、過去2年間の”ゼロコロナ政策”によって生じた問題を解決したいと考えています。そのため、ベトナムから中国向けの輸出品は以前ほど厳しい制限を受けていません。」とこの社長は話す。
以前は、エビやナマズを中国へ輸出していた数十社の水産加工企業が、COVID-19検査のために出荷を停止させられていた。その中には、感染が確認されたコンテナ数が多いために1~3ヶ月も輸出が停止された企業も含まれている。
ベトナム水産加工品輸出協会（VASEP）の統計によると、2022年上半期のベトナムのナマズの輸出額は14億USDに達し、昨年同期と比べて82.4%も増加している。また中国向けのナマズの輸出額も4億2760万USDとなり、前年同期と比べて107%増加している。
VASEPでは、中国が今回の通達によって輸入制限を緩和した場合、ベトナムからのナマズの輸出は、下半期に更に急激に拡大すると予測している。
水産加工品以外に多くのベトナムの農産品についても中国市場の受け入れ状況が改善しつつある。その中でも特に果物の輸出状況が改善している。
先日、中国政府は7月から正式にベトナム産ドリアンの輸入を承認する議定書に署名した。他にもベトナム産のパッションフルーツやドラゴンフルーツが中国市場に向けて徐々に輸出を拡大している。
出典：20/07/2022 VNEXPRESS
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