世界的な輸送コンテナ不足により輸出にかかる費用が高騰している。更に、COVID-19の影響による世界的な食糧需要の増加により、ベトナムの米輸出価格は、2011年以来の高値を記録した。
先週ベトナムの米の輸出価格が2011年12月以降はじめて1トンあたり500USDを超えた。
アンザン省の米輸出業者によると米の価格高騰に加えて、最近のコンテナ不足によって米の輸出が難しくなってきている。例えば、数か月前ベトナムからアフリカへの20フィートコンテナの輸送コストは1500USD程度であったが、現在は5000USD程度まで高騰している。
この状況を受け、このままでは、年間650万トンの米の輸出目標の達成は難しいとの見方が広がっている。税関総局のデータによると、年初から11月までの米の輸出量は前年比2.9%減の570万トンにとどまっている。
輸送コストの上昇と供給量不足により、ベトナムと同様タイの輸出米価格も500~519USD/トンに値上がりしている。タイの米輸出協会によると、2020年10月までのタイの米輸出量は、449万トンで、前年同期比から31%減と大幅に減少している。
そんな中、2020年末には中国が約30年ぶりにインドから米を輸入するというニュースが流れた。インドの米輸出協会によると、2020年12月から2021年2月にかけて、国内の複数の米輸出業者が、約300USD/トンの価格で、10万トンの米を中国へ輸出する契約を締結したとのことだ。
米の価格は、今年3月から比べて約50%上昇している。これは輸送が難しくなっていることに加えて、COVID-19の感染拡大などを受け、各国で食料の確保需要が急増していることも背景にあるとみられている。
出典:21/12/2020 VNEXPRESS
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