2021年から2030年までの10年間、ホーチミン市のコンドミニアム建設需要は、トゥードゥック市、7区、12区、ビンタン区を中心に進む。
1月6日に開催された『都市の開発モデルと住宅問題』をテーマとしたセミナーにおいて、ホーチミン市建設局の住宅・不動産市場開発室のファン・ダン・ホー室長は、これから2030年にかけてホーチミン市は、市内のトゥードゥック市、7区、12区、ビンタン区などのエリアでのコンドミニアム、住宅、公営住宅の建設投資プロジェクトを優先していく方針を明確にした。
ホーチミン市では2011年から2015年の5年間に5万7518戸の住宅が建設されたが、その内90.6%がコンドミニアムであった。更に2016年から2020年の5年間では、住宅建設がさらに進み15万2000戸以上が建設されたが、その内94%がコンドミニアムであった。一方で戸建て住宅は、2011年から2020年にかけて、徐々に割合が減少している。ホー室長によるとコンドミニアムの建設はは、ホーチミン市の都市開発戦略の一環として、2030年まで成長を続けるとしている。
なお、ホーチミン市では、新規の不動産建設プロジェクトを担保できるだけの技術・社会インフラの整備計画が展開されていないエリアに関しては、2025年まで新たなコンドミニアムの建設計画を制限するとしている。制限エリアに該当するのは、中心部の1区、3区および、市内の4区、5区、6区、11区、フーニョン区となっている。
その他の8区、ビンタイン区、タンビン区、ゴーバップ区、タンフー区に関してホーチミン市は、技術・社会インフラの整備を進め、インフラ計画にふさわしい不動産開発プロジェクトを誘致していく考えだ。
郊外のビンチャン、ホックモン、ニャーベー、クチ、カンゾーといったエリアでは、各エリアでのリゾート開発、新都市開発、衛星都市開発プロジェクトと連携する形での住宅開発を推奨するとしている。
ホーチミン市建設局は、ホーチミン市の今後10年間の住宅開発に関して2つの大きな指針を示した。一つは、住宅開発は国の住宅戦略とホーチミン市の社会経済開発計画に沿ったものでなければならないというもの。もう一つは、今後ホーチミン市が年間平均20万人のペースで人口が増加することを想定した開発計画であることだ。またホーチミン市は、低所得者向け住宅の開発にも重点をおく方針だ。
出典:07/01/2021 VNEXPRESS
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