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【社会】パンと水を買いに外出してバイク没収

(C)ZING NEWS

カインホア省ニャチャン市で、パンと水を買いに外出した男性が首相指示16号に違反したとしてバイクと書類を没収された。

7月18日の15時30分ごろニャチャン市ビンホア街区のパトロール隊が首相指示16号に違反したとしてバイクに乗っていたチャン・バン・エムさんを呼び止める様子を記録した8分ほどの動画が7月19日の朝に拡散した。

この動画で、エムさんは水とパンを買いに行く途中だとして、自分が働いている施工会社の発行した通行証明書を提示した。

しかし、パトロール隊の隊長は、パンと水の購入は、必要不可欠な買い物ではないと指摘した。そのため、バイクの登録証とIDカードが没収され、社会隔離措置が終了後にビンホア街区人民委員会まで来て、違反手続きをおこなうように指示された。

これに対してエムさんは「私は建設現場で働いているので外のことはあまり良く分かっていませんでした。もしバイクの登録証を没収されたら、私は建築現場に戻って仕事をすることできませんので、返してもらえませんか?」と答えた。

これに対して、パトロール隊は、エムさんが反抗的であるとみなして、エムさんのバイクも没収するように命じた。

この動画が拡散した後で、同じ日にエムさんがビンホア街区人民委員会に呼び出されている様子を撮影した別の動画が登場した。

役所の担当者は「我々が間違っていると思いますか?政府は食料を買いに行く時だけ外出を認めていますが、パンは食料ではありませんよ。食料というのは、米、野菜、魚醤などを指します。パンはただの食べ物です」とエムさんに説明したのだ。

取材に対してエムさんは、この事件は、仕事中の20分の休憩時間に外出許可証を貰ってパンと水を買いに出た時に起きたものだという。「何が悪くて捕まったのか全く分かりません。7月19日の朝、ビンホア街区役場に行くと、担当者はパンは食料ではないと説明しました。その後で、バイクと登録証を返してもらい、うちに帰りました」とエムさんは話す。

この件について、ニャチャン市人民委員会のグエン・シー・カン主席は、ビンホア街区人民委員会に対して、バイクとIDカードをエムさんに返却するように指示したと明らかにした。カン主席は、各自治体に対してパトロール隊の活動を慎重に行うよう注意した。

「検査や処分は、市民への注意喚起に焦点をあてて実施すべきです。故意に違反したり、反抗的な態度を示した人だけ厳しく処分すべきです」とカン主席は、各自治体に注意を促した。

出典:19/07/2021 ZING NEWS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作