ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

【新型コロナ】中国の肛門PCR検査の実態とは?

( C ) BAO TUOI TRE

中国の肛門PCR検査に対して、多くの外国人入国者が不快感を表明し、精神的な苦痛を受けたとしている。この肛門PCR検査とは一体どんなものなのだろうか?

中国メディアは、北京、上海、青島を含むいくつかの場所では、海外からの入国者に対して、通常の鼻や喉の粘膜によるPCR検査に加えて、肛門PCR検査を要求していると報じている。

検査方法

中国疾病対策予防センター(CDC)によると、この検査には、殺菌した長い綿棒のようなものが使用される。この綿棒を肛門に3〜5cm挿入し、ゆっくりと回転させてから引き出して検体を採取するのだ。

なぜ肛門で検査するのか

一部の中国人医師は、コロナウィルスは喉や鼻の奥よりも肛門の方に長く残るので、より確実に検査できると国内メディアに対して説明している。しかし、香港大学のウイルス学教授であるジン・ドンヤン博士は、不活化したウィルスの残骸でも陽性結果が出ることがあるため、PCR検査の陽性結果は、必ずしも他人への感染力を保持していることを示していないと指摘する。

ヨーロッパの専門家は、確かにウイルスは鼻腔内よりも便の方に長くとどまることが分かっているが、回復期の患者は他人へ感染させるリスクが無いため、肛門PCR検査は医学的にみて意味がないと指摘する。

検査対象は外国人だけ?

先日、日本政府は肛門PCR検査が中国へ入国する一部の日本人に深刻な心理的苦痛を与えたとして抗議した。
韓国外交部のチョイ・ヨン・サム報道官は、韓国からの入国者は、中国の医療チームが直接肛門からサンプルを採取しなくても、入国者が自分の便をサンプルとして提出できると述べた。
またアメリカのメディアは、先月アメリカ国務省の外交官が肛門PCR検査を受けさせられたと報じたが、中国外務省はこの報道内容を否定している。

ただ実際のところ、この肛門PCR検査は外国人だけに実施されているわけではない。今年の1月に感染拡大が起きた際には、中国国内の一部の都市で対象地域の住人にこの検査が実施されている。

この検査を実施しているのは中国だけ

中国CDCは、海外から上海へ入国する場合、同じ飛行機内で5人以上の陽性者が確認された場合、肛門PCR検査を含むすべての検査を受けなければならないとしている。また、感染拡大エリアからの入国者と入国時に陽性と判定された入国者も肛門PCR検査を受ける必要があるとしている。

肛門PCR検査は、中国へ入国する全ての外国人に対して実施されているわけではない。しかし、北京のある検査官は地元の新聞に対して、外国人が北京へ入国する場合はこの検査が必須であると話した。
「もし入国者が肛門PCR検査のサンプル採取手順を良く知らないのであれば、我々のスタッフがやり方を丁寧に説明してあげます」とその検査官は話した。

なお、この肛門PCR検査は、必ずしも世界中で中国だけがおこなっている検査とは言えない。例えば、スペイン北西部のガリシア自治州では、一部の入院患者、乳児及び、病気によって鼻腔からの検体採取が困難な人に対して、肛門PCR検査を実施している。

出典:03/03/2021 – BAO TUOI TRE
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作