ベトナム民間航空局によると、ベトナムの各航空会社は8月4日と5日のフライトについて台湾本島付近を避けるように飛行ルートを調整することに合意した。
8月3日の午後、ベトナム民間航空局のディン・ビエット・タン局長は、中国当局から8月4日の午前11時から8月5日までの間、台湾本島周辺の指定された地域付近の飛行を避けるよう勧告を受けたことを明らかにした。
現在、ベトナムからアメリカ、台湾、日本、韓国へ向かうフライトは、全て飛行を避けるように勧告された地域を通過している。ベトナム民間航空局は、今回の事態で60便のフライトが影響を受けると予測しており、そのうち最も影響が大きいのがベトナム航空の36便となっている。
8月3日の夜に開かれた会議で、各航空会社は、勧告された地域の周辺を通過しないために飛行ルートを調整することに同意した。
ベトナム民間航空局は、各航空会社の飛行許可申請を支援する。状況が悪くなり、飛行ルートの調整が難航する場合は、各航空会社は安全を確保し、乗客に早期に通知するために自主的にフライトを遅延させたり、キャンセルすることが出来る。
現在、ベトナムの各航空会社は台湾本島の各都市および、日本と韓国向けの便を運航しているが、今のところフライトの遅延やキャンセルなどの通知は出されていない。
8月2日に中国の新華社通信は、中国人民解放軍東部戦区司令部が台湾本島周辺で6回の実弾軍事演習を実施すると報じた。この報道は、アメリカのナンシー・ペロシ下院議長を乗せた飛行機が台湾に到着してから16分後の現地時間23時（ハノイ時間22時）に行われた。
中国人民解放軍による台湾本島周辺での軍事演習は、8月4日から7日まで実施される予定となっている。
出典：03/087/2022 VNEXPRESS
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