ロシア訪問で議会・安全保障トップと会談
ベトナムのファン・ミン・チン首相は3月24日(現地時間)、ロシア公式訪問の一環として、ロシア国家院(下院)のヴャチェスラフ・ヴォロージン議長と会談したほか、ロシア連邦安全保障会議のセルゲイ・ショイグ書記とも面会した。
また、国家院に所属する複数の政党代表とも意見交換を行った。
全分野での協力関係の格上げを確認
ヴャチェスラフ・ヴォロージン議長との会談でチン首相は、今回の訪問が両国首脳間の合意、とりわけトーラム書記長とウラジミール・プーチン大統領の合意内容の具体化を促進する重要な機会であると強調した。
両国は、
- 協力関係の再定義
- 全分野での格上げ
- 新時代の発展要求への対応
といった大枠の方向性で一致し、具体的な協力深化策についても協議した。
また、ロシア国家院が法制度整備を通じて二国間協力の実行を支えている点を評価し、ロシア在住ベトナム人コミュニティへの支援にも謝意を示した。
議会間連携と人的交流の拡大へ
ベトナムとロシアの両国議会はこれまで、二国間・多国間の枠組みで緊密かつ効果的に協力してきたことを確認した。
今後は以下の分野で協力を強化することで一致した。
- ハイレベル訪問の促進
- 国際・地域フォーラムでの相互支持
- 立法・監督分野での経験共有
- 経済・貿易協力の障害解消
- 観光・教育・科学技術分野の拡大
- 地方間交流および人的交流の促進
安全保障・軍事技術分野でも連携強化
ショイグ安全保障会議書記との会談では、今回の訪問が両国関係の再定義と格上げにとって極めて重要であるとの認識で一致した。
両国はこれまでの協力成果を確認した上で、
- 国防・安全保障
- 経済・投資
- エネルギー・石油ガス
- 交通
- 文化・人的交流
など幅広い分野での協力強化を確認した。
特に、
- 軍事技術協力
- 高度人材の育成
- 越露熱帯センターの活用
を通じた科学技術協力の深化でも一致した。
エネルギー協力は「戦略的柱」
同日、チン首相はロシアの石油・ガス企業であるザルベジネフチ(Zarubezhneft)社を訪問し協議を行った。
同社は40年以上にわたり、ベトナムのペトロベトナム社と協力し、
- ベトナムでのVietsovpetro
- ロシアでのRusvietpetro
といった合弁事業を通じて石油・ガスの探査・開発を進めてきた。
チン首相は、エネルギー協力は両国関係の柱であり、100年の視野を持つ戦略的分野であると強調した。
海上風力や第三国展開にも言及
ザルベジネフチ社は、今後の協力拡大として以下を提案した。
- 出力1GW規模の洋上風力発電プロジェクト
- LNG・石油ガス分野での新規事業
- 第三国における共同プロジェクト
これに対しチン首相は、法令順守と利益調和を前提に、
- 新規油ガス開発
- 長期的な石油・ガス供給
- 石油備蓄インフラ整備
などの検討を進めるよう求めた。
また、洋上風力開発についても、関係企業間で提案を具体化し、両国政府に提出するよう促した。
協力拡大へ高い期待
両国は、依然として大きな協力余地があるとの認識で一致し、
- 伝統的・非伝統的安全保障リスクへの対応
- 情報共有の強化
を通じて、地域および世界の平和と安定に貢献していく方針を確認した。
政治的信頼と長年の友好関係を背景に、ベトナムとロシアの包括的な戦略的パートナーシップは、新たな段階へと引き上げられる見通しだ。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN



















