Gmailが「メール送信者のガイドライン」を発表しました。個人用Gmailアカウントにメールを送信する場合、この対応をしないと、2024年2月1日からGmail宛てメールが未着やエラーとなる可能性があります。すべての送信者に必要な数点を説明します。
ドメインにSPFまたはDKIMメール認証を設定し、送信元のドメインまたはIPに有効な正引きおよび逆引きDNSレコード(PTRレコード)があると確認します。利用のメールサーバーの対応がカギです。また、メールソフトでTLSを使用する設定にし、Webサイトの問合せフォームなどからの送信メールも同様にします。
Postmaster Toolsで報告される迷惑メール率を0.1%未満に維持し、0.3%以上にならないようにします。また、Internet Message Format標準(RFC 5322)に準拠する形式でメールを作成します。
Gmailのサーバーを利用してメールを送信する場合は、差出人(From:)アドレスをご利用のドメインのメールアドレスなどにしないでください。なりすましとみなされて配信に影響する可能性があります。
メーリングリストや受信ゲートウェイなどでメールを定期的に転送する場合は、送信メールにARCヘッダーを追加します。メール転送が示されて、送信者が転送者と見なされます。メーリングリストの送信者は、メーリングリストを指定するList-id:ヘッダーも送信メールに追加する必要があります。
ガイドラインにはありませんが、会社のメールアドレスから個人のGmailに転送している場合も届かなくなるので、Gmailで受信するように設定を変更します。Gmailに続いてMicrosoft 365やiCloudなどの追随が予想されます。情報収集に心がけてください。