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早わかり!ベトナム法律事情 Vol.67
テトに賭け事をするのは良いの?
ベトナムの賭博行為に関する規制

長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィス Duong Thi Huynh Chi

―― 今年のテト(旧正月)はベトナムで過ごしましたが、テトは大人も子どもも、自宅でカードやゲームを楽しんでいました。こういう時にベトナムでは、賭け事をすることは認められているのでしょうか。

チー いいえ。ベトナムにおいて、テトの際に金銭等を用いて賭け事をすることを認める法令はありません。

 逆に、金銭等を用いて賭け事をした者は、200万VND(約1万2000万円)までの罰金を科す旨を定める法令があります。

 また、当該罰金を科された後に再度賭け事をした場合、または500万VND(約3万円)以上相当の金銭または現物を用いて賭け事を行った場合は、「賭博罪」が成立します。

 1億VND(約60万円)までの罰金、または5千万VND(約30万円)までの罰金、および最長3年間の非拘禁刑もしくは6ヶ月~3年の懲役を科される可能性があります。

―― ベトナムでは賭け事は厳しく罰せられているのですね。

チー ベトナム人の昔からの慣習として、テトとは旅行に行くのではなく、実家に戻り、家族や近所の人々が集まる行事です。

 多くの場合、エンタテインメントの形で家庭内で賭け事をしています(負けたら煤煙を顔につける、または5000VNDなど少額な罰金)ので、当局に発見や罰金が科されることは珍しいです。

 しかし近年、当局はテトの際に発生する違反の取締りを強化し、疑いのある家を突然調査し、違法賭博を摘発して罰則を科すケースも出てきています

 注意が必要です。

Duong Thi Huynh Chi ユオン・ティ・フィン・チー
長島・大野・常松法律事務所ホーチミン・オフィスに勤務するベトナム弁護士。2018年ホーチミン市法科大学卒業。現在はベトナム弁護士として日系企業に法的アドバイスを提供している。