―― 以前、ホーチミン市のTruong Sa通りのオフィスビルで会議がありましたが、その通りが結構長くてビルを探すことが難しく、道に迷って遅れてしまいました。
チー 大変でしたね。ベトナムの法令上、家屋番号の付け方に関するルールが設けられています。それがわかればビルや住宅を探すことも少し簡単になりますよ。
―― そうなんですね。簡単に教えてもらえますか?
チー 原則として家屋番号は、その通りの北から南、東から西、北東から南西、南東から北西の方向で、1、2、3などの自然数で順番に付けられ、向かって左側の建物には1、3、5等の奇数、右側の建物には2、4、6等の偶数が付けられるとされています。
ただし、旧市街等は例外的にこのルールに従う必要がなく、その区級人民委員会が実情に応じて決定できます。
―― 建物ごとに番地プレートが取り付けられていると気づきましたが、番地プレートに関するルールもあるのでしょうか。
チー はい。法令上、区級人民委員会は原則として、建物ごとにその建物の番号が記載される番地プレートの取り付けを行うとされています。番地プレートは、所定のサイズや色でなければならず、建物の正面玄関の左側または中央上部など、見やすい位置に取り付ける必要があります。
道路の近くに塀がある場合は、番地プレートは正門の左側の柱に取り付ける必要があります。番地プレートが見つけられれば、道に迷うことは減りそうですね。
―― なるほど。今後はそのルールを覚えつつ、会議の場所を探すようにしますね。