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マーケッターの 独り言 Vol.74
EVに好意的なベトナム人だが
多くの懸念点も調査で明らかに

 ベトナムにおけるEV(電動車両)への関心は、バイクと車両の両方で急速に高まっており、その傾向は年々増加しています。当社が2024年8月に実施した調査によると、全国18~39歳の男女300人のうち、次回の購入候補として「電動バイク」を検討している人が34%に上り、その主な理由として「環境への配慮」(87%)、「コスト削減」(72%)、「技術革新」(49%)が挙げられました。

 車両に関しても同様にEVへの関心が高まりつつあり、「環境保護」(85%)や「騒音削減」(69%)が消費者からの支持を集めています。VinFastなど国内メーカーの積極的なマーケティング活動や、都市部でのEVライドシェア会社Xanh SMの台頭が、消費者の関心を一層促進しています。

 しかし、EVの普及にはいくつかの障壁が存在しています。バイクに関しては、「バッテリー寿命」(79%)、「充電インフラの未整備」(54%)、「耐久性」(55%)が主要な懸念点として挙げられており、車両でも同様にバッテリー寿命」(72%)や「充電インフラの未整備」(62%)が消費者の心配事となっています。また、EVの高コスト(バイク:27%、車両:29%)も、購買意欲を抑制する要因として見過ごせません。

 今後、中国大手メーカーがベトナム市場への進出を予定しており、これによりEV市場がさらに盛り上がることが期待されます。しかしながら、ベトナム市場でのEVの成長を成功させるためには、充電インフラの整備や政府による支援が成長の鍵を握る重要な要素となるでしょう。

 このような背景から、今後の動向にはますます注目が集まることが予想されます。

黒川 賢吾 Kengo Kurokawa
Asia Plus創業者兼代表取締役。NTT、ソニー、ユニクロを経てベトナムで起業。ベトナム最大級のオンラインリサーチパネルを利用して年間200以上の調査をこなすリサーチのプロ。