ホーチミン市人民委員会のファン・バン・マイ主席は、2023年第2四半期のホーチミン市の経済成長率が5.87%になるとの予測を公表し、上半期の経済成長率が3.55%になる見込みだと述べた。
「これは政治システムと市民の多大なる努力の結果であり、このような結果を達成できたことは非常に喜ばしいことです。」とマイ主席は5月30日の国会でのグループ討議を始める前に述べた。
マイ主席によれば、ホーチミン市統計局の最新の予測ではホーチミン市の第2四半期の経済成長率は5.87%となり、第1四半期の0.7%と合わせた上半期の経済成長率は3.55%となる見込みだ。
このうち製造業と建設業は第2四半期に4.77%の成長が予測されている。しかし、第1四半期にこの分野は大きな落ち込みを見せていたため、2023年上半期の成長率は僅か0.8%に留まっている。最も成長率が高いのはサービス業で第2四半期の成長率は7.6%となり、上半期でも4.96%に達する見込みだ。
マイ主席は、国の経済のけん引役であるホーチミン市の経済が5月になって大きく回復したと述べた。卸売・小売と観光業の売上が大幅に増加しており、中でも企業とホーチミン市が実施した3ヶ月間の様々なプロモーション活動が観光需要の喚起に大きく貢献した。
これにより第1四半期に大幅に落ち込んでいたホーチミン市の経済は、成長の勢いを取り戻した。
これより前の5月29日にホーチミン市統計局が発表した報告書でも、製造業の回復が進み、購買力が改善し、宿泊業や観光業が成長していると記載されていた。具体的には、5月の鉱工業指数(IIP)が4月から1.5%増加し、2022年5月からは5.5%増加している。2023年1月から5月までのIIPも前年同期比で1.6%の増加となった。
5月の消費財とサービスの小売売上高も前年同月から10%以上増加しており、2023年1月から5月までの累計でも前年同期比6.2%の増加となっている。2023年に入ってから5か月間で投資資本支出は、前年同期比24%以上の増となる10兆2000億VNDとなっており、このうち直近2ヶ月で8兆VNDを支出している。
ホーチミン市統計局のグエン・カック・ホアン局長は、具体的な経済活性化策によって、ホーチミン市の経済状況は改善していると評価した。ホアン局長は、2023年第2四半期末にはベトナム経済のけん引役であるホーチミン市の多くの経済指標が大幅な成長を記録し、上半期の経済成長率については、現時点でホーチミン市が設定している最高のシナリオすら上回る可能性があると予測している。
5月29日に開催された”2023年5月までの社会経済状況と6月の主要解決議題に関する会議”において、ホーチミン市党委員会のグエン・バン・ネン書記も、ホーチミン市の経済状況は明るい兆しを見せており、順調に回復していると述べた。
しかし、ネン書記は、世界情勢は依然として混沌としており予測が難しく、様々な面でホーチミン市の経済状況に直接影響を与える可能性があるため、状況を注視し、様々なシナリオを予測しながら新たな状況に適応していかなければならないだろうと述べた。
ホーチミン市計画投資局のレ・ティ・フイン・マイ局長は、ホーチミン市はこれまでに公共投資と民間投資の問題解決に集中してきたが、まだ、期待した成果を完全には達成できていないと述べた。そのため、ホーチミン市は、引き続きこの問題に取り組む必要がある。公共投資の加速について、計画投資局は、準備が整っていないプロジェクトや内部的な問題が解決できていないプロジェクトについて見直しと調整をおこなうよう提案している。
出典:30/05/2023 VNEXPRESS
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