電子ビザを取得した外国人は、新たなビザの申請をすることなく90日間何度でもベトナムに出入国できるようになる。
6月24日に国会議員475人中470人の出席により、国会はベトナム国民の出入国管理法および、外国人のベトナム居住並びに出入国管理に関する法令の一部条項の修正・追加案を承認した。
これにより、電子ビザ(e-visa)の滞在期限は30日から90日に拡大されることになった。政府は電子ビザの発給対象となる国のリストを纏め、電子ビザで出入国手続きがおこなえる国境ゲートのリストを作成する。
また、この法律はビザ免除による入国が認められている国の国民の一時滞在期間を従来の15日から45日に拡大することを認めており、法令の規定に従ってビザの発給と一時滞在許可の延長を検討するとしている。
国防安全保障委員会のレ・タン・トイ主任は、今回の電子ビザ発給環境の改正により、出入国管理が効率化され、ベトナム国民と外国人にとっての利便性が向上するだろうと述べた。
電子ビザの申請手続きが改善されたことで、電子ビザを申請する外国人は、ベトナムの在外公館に行く必要がなくなり、仲介業者を通じてビザ申請をする必要もなくなる。さらに、電子ビザの発給は事前承認を通じておこなわれるため、ビザ免除に比べて電子ビザの発給は、入国条件を満たしていない人物の出入国審査管理を容易にするとみられている。
ビザ免除対象外国人の一時滞在期間を60日または、90日に拡大する案について国会常任委員会は、タイやシンガポールなど一部の国では、45日と90日のビザ免除滞在期間を設定していると述べた。
その上で、ビザ免除対象者の滞在期間を45日に拡大するのは、周辺諸国の平均値に基づいており、この政策によってベトナムの観光誘致競争力が向上し、外国人観光客がベトナム旅行のスケジュールを調整するのに役立つと説明した。従って、国会常任委員会は、政府が提出した草案をそのまま承認するよう国会に提案した。
現在、出入国管理局がオンライン申請を通じて発給する電子ビザは、シングルビザのみとなっている。ベトナムは、80ヶ国の国民に電子ビザの発給を承認している。
この法律は、2023年8月15日から施行される。
出典:24/06/2023 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作