2023年8月末までに青果物の輸出額が35億USDに達するとみられている。この数字は2022年から約56%増で、過去最高額だ。
税関の統計速報によるこの数字は、2022年の年間輸出額をも上回っている。青果物の中でも特にドリアンとドラゴンフルーツの輸出増加が顕著だ。青果物輸出額全体の中でドリアンは約30%を占めている。ドリアンの輸出好調によりベトナムの今年の青果物輸出額は今後もさらに伸びると予測されている。
ベトナム青果物協会のダン・フック・グエン事務局長は、ベトナムの青果物輸出が好調な理由は中国市場の需要増加にあると指摘する。さらに、今年は干ばつと洪水の影響によって多くの国がベトナムの青果物を輸入するようになっている。
9月になれば東南アジアの他の国からの供給がなくなるため、ベトナム産ドリアンの価格はさらに上昇すると予測されている。2023年のドリアンの輸出総額は15億USDに達するとの見方も出ている。
今後は、中国での需要の増加によってベトナム産ジャックフルーツの輸出も増加するとみられている。現在、中国はベトナムから正式に生のココナッツを輸入することを検討している。もし近い将来に中国が正式に承認すれば、アメリカがココナッツの輸入再開を認めたこともあり、ココナッツの輸出額は記録的な数字となる可能性がある。
ドンダン-ランソン経済区管理委員会によれば、中国はベトナムから輸出される農産品に対する品質、特に果物の害虫駆除に対する要求を継続的に設定している。中国は、依然としてベトナムから輸入される青果物に対する100%検疫を実施している。もし商品から害虫が発見された場合、貨物全部を輸出元へ返却するように求められる。そのため、ベトナム当局は、各企業に対して十億人以上のマーケットで信頼を失うことが無いように、商品を十分に注意して厳格に管理するよう勧告している。
商工省傘下の輸出入庁によれば、中国は、ベトナムの最大の青果物輸出先である。2023年7月末までの中国への青果物輸出額は20億USDに達しており、前年同期比で128%も増加した。
輸出先の第2位はアメリカで1億4000万USD以上を輸出しているが、前年同期からは11%減少している。次いで韓国が1億2500万USDで13%増、日本が1億560万USDで5.5%増と続いている。
出典:25/08/2023 VNEXPRESS
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