首相は公安省に対して、今後、旧正月(テト)を迎えるにあたり交通事故の原因となる、飲酒運転、薬物使用、スピード違反、走行車線違反、逆走などの違反行為を集中的に取り締まるよう指示した。
12月5日、ファン・ミン・チン首相は、新暦の正月と旧暦の正月を迎えるにあたり交通安全を確保し、飲酒運転禁止、運転中の携帯電話使用禁止、バイク、電動自転車等での走行中のヘルメットの着用、自動車のシートベルト着用、速度制限遵守などを国民に呼びかけるよう公安省に指示した。
公安省は、違法駐車、違法走行、バイクのヘルメット不着用などの違法行為を摘発し、違法な公道レース、無免許運転、過積載船舶の取締りを強化する。
チン首相はまた、地方自治体に対して旧正月(テト)の1週間前までに都市部とつながる主要道路の修復を完了させ、国民がストレスなく帰省できるようにと指示した。また、ハノイとホーチミン市に繋がる駅、空港、港とつながる道路では、旧正月前後の混雑を避けるために分散方法を検討する必要があると指摘している。
高速道路のETCや空港の料金所は、渋滞を発生させずスムーズに移動できるようにしておかなければならない。各地方の保健局は、交通事故被害者の治療に備えて、医療器具と医薬品を準備しておく必要がある。
同日、公安省の交通警察局は、これから2024年の旧正月まで交通安全秩序計画を展開し、特に省境の規制を強化すると発表した。具体的には、公安省は各地方の警察と協力して、重大事故を引き起こす可能性のある飲酒運転、薬物使用、スピード違反などの取締りを強化する。
「取締り部隊は、24時間体制で乗用車と貨物車に焦点を当てて交通違反の取締りにあたります。パトロール隊は、覆面パトカーによるパトロールや検問などを組み合わせて摘発にあたります」と交通警察局の担当者は話す。
交通警察局は、飲酒検問が交通事故削減につながると分析している。具体的には、飲酒運転摘発を強化した今年初めから9月上旬までに全国で飲酒に起因する交通事故が222件発生し、99人が死亡、168人が負傷したが、この数字は2022年に比べて大幅に減少している。
出典:05/12/2023 VNEXPRESS提供
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