2024年テト期間中の旅行者数は、昨年のテト期間中と比べて大幅に増加しており、特に各地方における外国人旅行者数は数倍にも増加し、数兆VNDを超える観光収入をもたらした。
2月8日から14日までの7日間のテト期間中にベトナムの観光業界は、前年同期比17%増の1050万人の国内旅行者を受け入れたとみられている。このうち宿泊を伴う旅行者数は約350万人で、前年同期比75%の増加となっている。観光総局が2月14日に公表したデータによれば、客室稼働率は前年の40~45%から若干改善して45~50%となっている。
観光客数の増加に伴い観光収入も前年同期から増加した。ホーチミン市、ハノイ、ダナンなどの主要観光都市は、いずれも観光収入が数兆VNDに達した。例えば、ホーチミン市の観光収入は6兆5500億VND(約402億円)に達するとみられており、ハノイは2兆3500億VND(約144億円)、ダナンも1兆5800億VND(約97億円)の観光収入が見込まれている。その他にも多くの省が昨年以上の観光収入を得ており、キエンザン省が約9300億VND(約57億円)、カインホア省が約8800億VND(約54億円)、ニンビン省が8500億VND(約52億円)、タインホア省が約6000億VND(約37億円)、バリア・ブンタウ省が4100億VND(約25億円)などと見込まれている。
旅行者数では、ホーチミン市の約180万人が国内最多で、昨年から6%弱増加している。ニンビン省、クアンニン省、ハザン省、タインホア省では観光客数が昨年から50~64%も増加している。また、ハノイ、カインホア省、ダナン、キエンザン省でも観光旅行者数が昨年から21~26%増加した。
今年の旧正月にハノイ、ホーチミン市、クアンニン省、ダナン、キエンザン省、ラムドン省、ニンビン省などを訪れた外国人旅行者も大幅に増加している。最も伸び率が高かったのはキエンザン省で、昨年の約6倍となる4万4000人の外国人旅行者を受け入れており、次いでニンビン省が約4倍の11万5000人となった。
観光総局は、外国人旅行者が昨年より大幅に増加したのは、ビザ緩和政策、観光マーケット再編、各企業と地方自治体の観光誘致努力によるものだと分析している。
今年の旧正月期間中は好天に恵まれ、全国で様々な行事がつつがなく実施された。今年の旅行先のトレンドとして、世界遺産や遺跡、スピリチュアルな場所などが人気を集めた。北部の山岳地帯も美しい花が咲き乱れたことで旅行者に人気となった。また、ハノイやホーチミン市などでは、近場のキャンプ旅行が人気となっている。
ハノイ、タムチュック、チャンアン、サパ、ダナン、ホイアン、ダラット、ホーチミン市などは、新年にあたっての様々なイベントが実施され多くの観光客でにぎわった。
国際港のある地域では、テト期間中にクルーズ旅行客向けに歓迎イベントが開催された。この1年間で主要マーケットである中国を含めた様々な国からのクルーズ旅行需要が回復しつつある。
新年に開催された各種観光イベントでは、大きな混乱や混雑は発生しなかった。治安や秩序は安定しており、適正な価格での販売が維持され、不当な価格つり上げなどは殆ど発生しなかった。
出典:15/02/2024 VNEXPRESS提供
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