ザーディン・テキスタイル社は、1000億VND弱の税金を90日以上滞納したことで、通関手続きが停止された。
ホーチミン市税関局の投資財管理支局は、3月上旬にホーチミン市税務局の要請を受けてザーディン・テキスタイル社の輸出入品の通関手続きを停止すると発表した。
この決定は、3月6日から1年間有効で、企業が全額納税した時点で無効となる。
ザーディン・テキスタイル社は、2010年から操業しているホーチミン市の大手縫製企業の1つだ。しかし、新型コロナの流行によってこの企業の製造と輸出は深刻な打撃を受けた。
このような状況は縫製業界の他の企業にも共通している。同じ日に投資財管理支局は、DAH Sheng社に対しても20億VNDの納税が90日以上遅れたとして、輸出入手続きの強制停止を決定している。
最近、同じくホーチミン市内で縫製業を営むガーメックス・サイゴン社は、受注減少に伴い2000人の従業員を削減した後で、株主に対して2か所のと土地と付属資産を売却することを提案した。この土地の売却提案をおこなう前にガーメックス・サイゴン社は車やトラック、製造用設備など多くの資産を売却している。
2023年ベトナムの縫製業界は、アメリカ、EUなど主要な輸出市場がインフレなどに直面した影響で、受注量が大幅に減少した。
SSI Researchによれば、2024年の縫製業界の回復見通しは未だに不透明だ。2024年の世界経済はそれほど大きく改善しないとみられており、アパレルなどを含めた必需品以外の需要は伸びないと予測されている。
2023年の縫製業界の輸出総額は403億USDで、前年から10%以上減少し、当初目標だった470~480億USDという数字には遠く及ばなかった。2024年の輸出額目標は、2023年から9%増の440億USDに設定されている。
出典:2024/03/10 VNEXPRESS提供
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