ベトナムと中国の外相は両国の合意事項を促進し、ハイレベルで認識を共有し、”さらに6”の方向性で二国間関係を促進させる必要があると述べた。
ベトナムのブイ・タイン・ソン外務大臣は、4月3日から4日にかけての中国訪問に合わせて、広西チワン自治区で中国の王毅外務大臣との会談をおこなった。これは、ベトナムと中国が両国関係を包括的な戦略的パートナーシップに格上げし、戦略的に有意義な未来共同代を構築することで合意してから初めての外相会談だ。
外務省の声明によると、両外相は、外交政策において両国関係を”さらに6”の方向性に従って安定的に発展させるために、両国の協力関係をさらに強化し、ハイレベルの合意と協定を効果的に展開していく必要があることを強調した。
これより前の2023年12月に中国の習近平国家主席がベトナムを公式訪問し、包括的な戦略的パートナーシップをより深化させ強化し続け、未来共有共同体の構築を促進するために、両国は6つの主要な方向性で協力していくことを確認した。
6つの主要な方向性には、より高い政治的信頼性、より実質的な防衛・安全保障協力、より深い実質的な協力関係、より堅実な社会基盤の構築、多方面にわたるより緊密な協力、意見の相違を適切に管理・解決が含まれている。
両国は、安全保障、司法制度の分野における対話、交流、協力のメカニズムを継続的に構築していくことで合意した。また、ベトナムと中国は、経済貿易関係を促進させ、戦略的な交通インフラ接続を優先させ、両国の社会経済交流を促進させるとともに、中国と東南アジアの協力も促進させるとしている。
両外相は、両国の人的交流を強化させ、両国の地方自治体の交流メカニズムを構築し、国境の管理と保護で協力し、国境ゲートの新規開設、アップグレード、承認をおこない、スマートゲートを設置することで合意した。
海洋問題に関して、両国は、意見の相違を適切に管理し解決するために両国首脳の合意と共通認識を厳格に履行し、南シナ海における関係国の行動宣言(DOC)を遵守しながら、1982年の海洋法に関する国連条約(UNCLOS)に基づき、ASEAN諸国との交渉を促進させ、早期に南シナ海行動規範(COC)を締結させることが重要だと強調した。
ブイ・タイン・ソン外相は、持続可能なバランスの取れた経済・貿易協力の推進を提案し、中国政府に対してベトナム産農産物の輸入増加、一部の産業協力プロジェクトにおける問題の解決、ベトナム北部との鉄道路線接続の早期実現、二回廊一経済圏の拡大、観光の促進と商業航空便の増便などを求めた。
王毅外相は、一帯一路構想の二回廊一経済圏の枠組みにおける両国の戦略的連携を強化することを提案した。中国側は、ベトナムから農水産物の輸入を拡大し、両国の接続道路の強化、教育と観光分野での協力などを検討していると王毅外相は述べた。
出典:2024/04/04 VNEXPRESS提供
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