大手小売りチェーンのBach Hoa Xanhは資本の5%を中国に本社を置く資産管理会社であるCDH Investmentに売却した。5%という数字は、当初目標の最大20%からは低い数字となっている。
Mobile World Group(MWG)の子会社であるBach Hoa Xanhは、CDHへの資本の5%の売却が完了したと発表した。
CDH Investment社は北京に本社を置くプライベートエクイティファンド管理会社として2022年に設立され、消費と製造という伝統的な分野で主に活動している。同社は現在、270億USD以上の資産を管理し、様々な形態で350社以上に投資している。
当初の計画では、Bach Hoa Xanh側は、資本の最大20%を売却する予定だった。しかし、同社は、最近の業績とキャッシュフローの改善によって、当初計画通りに資本を売却する必要性がなくなったと説明している。
具体的な金額は明らかにされていないが、Bach Hoa Xanh側は今回の資金を運営資金と事業開発資金に充てるとしている。
Bach Hoa XanhはMWGに属する食品と生活必需品の小売チェーンとして2015年に設立された。このチェーンはグループの”秘蔵っ子”と位置付けられ、将来的に数十億USDの売上をグループにもたらし、国内の小売業界をリードする存在になることが期待されている。しかし、実際には開業当初Bach Hoa Xanhは赤字が続き、昨年末時点での累積赤字は8兆3000億VNDに達していた。
2022年第2四半期からMWGは、この小売チェーンの再構築に取り掛かった。短期間に400店舗を閉鎖し、現在の店舗数は1700店にまで減少した。同社では、販売が不調な商品を選別して排除し、商品のレイアウトを変更し、業績の良くない店舗を改善させるために販売ネットワークの拡大を一旦止めた。このとき、Bach Hoa Xanhは、モダンなスーパーマーケットからミニスーパーに路線変更を図った。
過去数ヶ月で見ると、この小売チェーンの収益は順調に伸びており、MWGno小売部門において唯一の明るい光となっている。
2024年に入ってからの2か月間でMWGの中で最も高い成長率を示したのはBach Hoa Xanhだった。Bach Hoa Xanhの2月末までの売上高は6兆950億VNDで、昨年同期比で47%も伸びた。2月には旧正月のために稼働日が少なかったにもかかわらず、Bach Hoa Xanhの1店舗当たりの平均月間売上高は18億VNDに達している。この売上高は、以前に設定した損益分岐点に達していることを示している。
出典:2024/04/09 VNEXPRESS提供
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