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【経済】アメリカの家具需要が回復傾向

(C) VNEXPRESS

ベトナム製木製家具の主要マーケットであるアメリカは、第1四半期に輸入を大幅に増加させたが、今後の見通しはまだ不透明だ。

アメリカ人バイヤーのデビッドさんは、新型コロナによって中断してから4年ぶりにベトナム最大の家具展示会であるHawa Expoに参加するため、ホーチミン市に戻ってきた。

「私が来ていない間のベトナムの家具業界の進歩には驚かされました。企業は多くの新商品に投資していました」とデビッドさんは話す。具体的な契約内容については明らかにしなかったが、デビッドさんは今回の出張が有意義なものだったと評価した。

ベトナムの木材及び、木材製品の半分以上を消費しているアメリカ市場は、徐々に回復しており、今年は木材業界が回復すると予測されている。Hawa Expoの統計データによれば、今回の展示会の来場者の36%は先進国から来ていた。

税関総局によれば2024年第1四半期の木材及び、木材製品の輸出額は35億USD以上となり、昨年同期比で25%も増加し、そのうち19億USDをアメリカが占めていた。

第1四半期の輸出は好調だったが、この業界の将来を予測するのは依然として困難だ。

アメリカ商務省(DOC)によれば、3月は内外装品の消費が鈍化している。具体的には、建築資材や園芸器具の売上高は、0.7%増加したが、家具は0.3%減少した。

さらにアメリカ商務省の国際貿易局は、最近になって商務省がベトナムから輸入された木製キャビネットに対する反ダンピング調査を延期しているとの情報を受け取ったと明らかにした。

アメリカの商務省によれば、アメリカにおける木材原産地の規制は、日増しに厳しくなっている。DOCは、アンチダンピング調査における既定の一部に関して、22ヶ所の修正・補足を実施している。

ベトナムの木製家具業界は、2024年の輸出額目標を175億USDに設定している。つまり、四半期ごとの平均輸出額は約44億USDとなる。今年第1四半期は、高い成長を記録しているが、今後の四半期の見通しは不透明だ。

小売部門のモニタリングを継続し、ホワイトハウスの輸入政策を遵守しながら、さらなる市場開拓の余地を探すことは可能だと専門家は指摘する。アメリカのディバニ・デザイン社のホアン・タン・ロン社長は、観光プロジェクトやアパート建設における家具の需要は、経済状況の影響を受けにくいと指摘する。

2026年にはアメリカでサッカーワールドカップが開催され、宿泊施設はゲストを迎える準備が求められるため、家具需要は確実に増加する。

また、イタリア家具市場と製造業の研究コンサルティング機関であるCSILで市場調査を担当するジョバンナ・カステリーナ部長は、ベトナムの木製家具業界はアメリカ以外の取引先を拡大し、新しい製品を模索する必要があると推奨している。

実際、最近のHawa Expoでは、出展企業の75%以上が契約書や覚書を締結し、その総額は、1億1500万USDを超えている。展示会にはアメリカ企業以外にもインド、EU、日本、韓国などのバイヤーが多数来場し、ベトナム企業を中心に500社以上の出展企業のデモンストレーションを興味深く見守っていた。

各国のバイヤーの中で日本は安定した購買力を維持しており、第1四半期には4億USDを発注している。インドへの輸出額は3120万USDと大きくはないが、成長率は200%以上となっている。

Abellaのグエン・タイン・フォン社長は、今後、インド、カンボジア、モザンビークへの輸出に力を入れていきたいと話す。フォン社長によれば、これらの地域は原材料の製造能力が低く、内装工事の技術力が低いため、木製家具のパッケージソリューションが求められている。

出典:2024/04/19 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載