ハノイメトロのブー・ホン・チューン社長によれば、カットリン-ハドン路線の利用客の60%がバイクを所有しており、18%が自動車を所有しているにもかかわらず、定期的にメトロを利用している。
5月22日に開催された都市交通開発の課題解決に関するワークショップで、ブー・ホン・チューン社長は、カットリン-ハドン路線が運行を開始してから約3年が経過し、1日あたりの利用者数が3万5000人に達したと述べた。このうち47%の乗客は通勤に利用しており、45%が通学、8%がその他の目的での利用だ。
運行開始当初は、好奇心から体験的に乗車してくる乗客が殆どを占め、通勤利用者は僅かだったが、現在では、定期券を購入している乗客が70%を占めている。以前は、駅までのアクセスも自家用バイクが主流だったが、現在は徒歩やバス利用者が増えている。
チューン社長によれば、開業当初は不適切な服装、ごみのポイ捨て、大声での会話、お年寄りや子供へ席を譲らない、改札機に切符以外のものを入れて故障させるといった行為が頻発していた。しかし、現在では、乗客は、乗車ルールを遵守しており、適切な行動をとるようになっている。
チューン社長は、国際機関の調査内容を引用して自家用車による100万回の移動をメトロに切り換えれば道路利用時間が48万7000時間削減され、CO、HC、NOxの排出量が100トン削減されると述べた。世界銀行のレポートによれば、ベトナムは大気汚染の影響によって年間GRDPの5~7%の経済損失を引き起こしている。
カットリン-ハドン路線は、全長13㎞で12の駅が設置されている。各車両は4両編成で定員は960人、最高速度は80㎞/hで、始発から終点までの所要時間は23分とされている。
現在の運賃は、最低区間が8000VNDで、始発から終点までが1万5000VNDとなっている。使い放題の1日券は3万VNDで、1ヶ月定期は一般客が20万VND、学生や工業団地の労働者は10万VNDとなっている。
2023年にこの路線は8万1000回以上運行され、延べ1070万人の乗客を輸送しており、2022年から31%増加した。
出典:2024/05/22 VNEXPRESS提供
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