5月22日朝、国会議員473人中472人の賛成により、トー・ラム氏が2021年から2026年任期の新国家主席に選出された。
午前9時に新国家主席に就任したトー・ラム新国家主席が壇上に上がって宣誓をおこなった。
左手を憲法の上に置き、右手を掲げてトー・ラム新国家主席は、「祖国の金星紅旗の下、国会と全国民の前で、ベトナム社会主義共和国国家主席となる私は、祖国、国民、憲法に忠誠を誓い、党、国家、国民から与えられた職務を全うするために努力することを誓います」と宣誓した。
就任演説で、新国家主席は、これは大きな名誉と責任であると同時に、自分と中央執行委員会、政治局、書記局にとって党とホーチミン主席が選んだ道に従って、国民と国家に全身全霊をかけて奉仕する機会でもあると述べた
トー・ラム新国家主席はさらに、ベトナムの国内問題、外交、国防、安全保障に関する任務を積極的に遂行し、党の全ての政策と方針並びに、党大会決議13号の実現に尽力すると述べた。
ラム氏はまた、法律の立案と施行を効果的に実現するために関係機関と緊密に連携し、新時代における人民の人民による人民のためのベトナム社会主義国家を確立し、近代的で発展した国家統治を実現し、専門性が高く現代的な法治国家としての司法と行政制度を確立すると述べた。
トー・ラム新国家主席はまた、進歩と社会正義の実現、国民の生活の質の向上に関連した偉大な国家統一ブロックの強化、促進に取り組むと述べた。
「私は、中央執行委員会、政治局、書記局の同志たちと共に党の指導力、統治能力、活力を高め、汚職や不正行為と粘り強く戦い、衰退を食い止め、自己変革に取り組みます」とトー・ラム新国家主席は述べた。
ラム国家主席は、外交関係における多国間化、多様化を効率的に展開し、”ベトナムの竹”という外交方針に基づき国際社会に積極的に参入していくとした。
トー・ラム国家主席はまた、党中央委員会、政治局、書記局、国家指導者らが団結し、革命的道徳精神を絶えず実践し、国民の規範となる責任を有し、あらゆる困難を乗り越えて与えられた職務を全うするために懸命に努力すると決意を述べた。
6日前、共産党中央委員会は、政治局員で公安省大臣であるトー・ラム氏を第15回国会において国家主席に推薦することを全会一致で決議した。
トー・ラム氏は、フンイエン省出身の67歳で、第11期から3期連続で党中央委員会の委員を務めた。また、第12期と13期の政治局員、第14期と15基の国会議員にも選出されている。
ラム氏は、中央警察学校（減人民保安学院）で学んだあと、第一政治保安部でキャリアをスタートし、その後、第一政治局保安部副部長、第三政治保安部部長、保安総局の局長などを歴任し、2009年に首相により、第一総合安全保障総局のトップに任命された。
2010年8月には公安省の副大臣に就任し、2016年からは公安省大臣に就任していた。2019年初めに、トー・ラム氏は、グエン・フー・チョン書記長兼国家主席によって大将への昇進が認められ、公安警察において軍の最高位階級を認められた史上4人目の人物となった。
3月に国会がボー・バン・トゥーン前国家主席を解任してから、現在までは、ボー・ティ・スアン氏が国家主席代理を務めていた。
2013年の憲法の規定によれば、国家主席は内政と外交においてベトナム社会主義共和国を代表する国家元首とされている。
出典：2024/05/22 VNEXPRESS提供
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