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【交通】ハノイ市は2030年までに都市鉄道100㎞の整備を計画

(C) VNEXPRESS

ハノイ市人民委員会は、2030年までに96.8㎞の都市鉄道建設を完了し、2045年までに約550㎞の鉄道網を完成させたいとしている。

ハノイ市人民委員会は、首都の都市鉄道システムへの投資に関するマスタープラン草案について、交通運輸省へ意見書を提出した。その中で、都市鉄道は、交通インフラの根幹と位置付けられている。

具体的には、ハノイ市人民委員会は2030年までに96.8㎞の都市鉄道を建設し、2035年までの投資ロードマップを踏まえて、都市鉄道建設投資政策案を立案する。

ハノイ市の都市計画によれば、2035年までに都市鉄道路線301kmの建設と運行を完了し、2045年までに全長550㎞の都市鉄道14路線すべてを完成させる。

ハノイ市人民委員会は、投資目標に基づき、都市鉄道網を完成させるために「1計画3段階」を提案した。

それによれば、第1段階の2030年までにハノイ市人民委員会は96.8㎞の都市鉄道を建設するために146億USDが必要とされている。この都市鉄道が完成すれば、公共旅客輸送の7~8%を担うことになる。

第2段階の2035年までにハノイ市は、301㎞の都市鉄道を建設するために225億USDが必要とされている。この目標が達成できれば、公共旅客輸送の35~40%を都市鉄道が担うと見込まれている。

第3段階の2045年までに、ハノイ市は、首都の都市計画に従って調整、追加された都市鉄道システムを完成させるよう努力する。

(C) VNEXPRESS

ハノイ市人民委員会は、「1計画3段階」案は、2035年までに都市鉄道網を完成させ、公共旅客輸送の50~55%を担うという目標を達成できると評価しているが、実現には多大な労力とリソースが必要となる。必要な資本が巨額で準備期間が短いため、ハノイ市は資金を調達することが難しく、更に運営費と維持費が市の予算を圧迫する可能性もある。

マスタープラン草案における都市鉄道システムの建設投資を完成させることは大きな挑戦であり、ハノイ市には、資金調達と組織展開において画期的な対応が求められることになる。

以前のハノイ市の総合計画によれば、ハノイ市には市内の主要都市鉄道9路線と周辺衛星都市をつなぐ1路線の計10路線が計画され、総延長は397kmとされていた。最近になって承認された新たなハノイ市の総合計画では、新たに都市鉄道4路線が追加され、総延長が150km延びた。

しかし、現時点でハノイ市では都市鉄道2A号線のカットリン-ハドン区間の13kmしか完成しておらず、まもなく3号線のニョン-ハノイ駅区間12.5kmが完成する見込みでしかない。

約3年間の運航を経て、カットリン-ハドン区間の都市鉄道は多くの市民を魅了し、毎日約3万5000人の乗客が利用している。このうち47%は通勤用で、45%が通学用、残りの8%がその他の目的となっている。

出典:2024/05/28 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載