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【災害】台風ヤギの犠牲者に言及したチン首相が涙ぐむ

(C) VNEXPRESS

ファン・ミン・チン首相は、台風ヤギによる犠牲者について言及した際、何度も声を詰まらせ涙を見せながら、この歴史的な台風被害を克服する決意を表明した。

「我々は最善を尽くしました。被害を最小限に抑えるために可能な選択肢の中から最善の解決策を探し出しました。しかし、亡くなった人々の生命とその家族の心の傷は、取り戻すことのできない損害となってしまいました」と9月15日に開かれた台風ヤギの被害克服に関する会議でチン首相は述べた。

台風ヤギは史上まれにみる非常に強力な台風で、凄まじい暴風による破壊力によって、被災地域住民の生命、財産、農産物、家畜、社会経済インフラに深刻な被害を与えた。上陸してからも長時間にわたって猛威を振るい、広い範囲に被害が出た。台風の影響で、土砂崩れ、洪水、土石流などの災害が引き起こされ、被災住民の生命、財産に深刻な被害を及ぼし、農業、製造業、サービス業などの産業や国民の生活と精神にも悪影響を与えた。

チン首相は、今回の台風被害予測に関して一部は正確性に欠けたものの、全体的な予測はほぼ正確であったと評価した。5万隻以上の漁船に避難指示が出され、筏や養殖場で生活していた5万3000人以上が避難し、深刻な洪水被害の出た地域の8万世帯13万人が安全な場所に逃れることが出来た。

しかし、台風ヤギによる人的、物的な損害は甚大であった。9月15日時点で350人以上が死亡または行方不明となり、2000人以上が負傷、23万軒の家屋、学校、医療施設で屋根が飛ばされるなどの被害が発生し、7万軒の家屋が浸水し、19万ヘクタールの農地が被害を受けた。

このような被害の拡大は、台風自体の影響力に加えて、政府機関などからの警告を深刻に受け止めていなかった住民の油断にも原因があった。一部の地域では自治体の指示が曖昧であったり、自然災害の救助手段や設備が十分に備えられていなかった。

チン首相は、被災者の食糧、衣類、水、住居など日常生活に必要な条件を早急に支援するよう指示した。現時点での優先課題の一つは行方不明者の捜索と負傷者の治療である。また、住む場所を失った被災者に仮設住宅を提供し、食糧や水を配給し、病人の治療にもあたる必要がある。

「孤立した地域に取り残された人々を支援するための方法を模索する必要があります」とチン首相は述べ、関係機関に、伝染病などが流行しないように衛生環境を確保するよう指示した。また、電気、通信及び、必要不可欠なサービスを早期に復旧させなければならないとした。子供たちが学校に通ったり、病人が病院で治療を受けられるようにするため、学校や病院も早急に復旧する必要がある。9月は新学期のシーズンで多くの子供たちが学校に戻ってくる。各地方自治体は、台風ヤギの被害を受けた生徒・学生の学費免除政策について検討している。

災害対策本部は、被害状況を調査し、直ちに支援策を提供する必要がある。土砂崩れなどで大きな被害を受けた村の住民に対しては、2024年中により安全な移住先を提供する予定となっている。「移住先は、以前より安全で、住居もより堅固でなければなりません」とチン首相は述べた。

チン首相はまた、産業を早急に回復させ、2024年委7%の成長達成を目指すよう指示した。金融政策としては、台風の被害を受けた企業や国民に対して様々な支援を検討している。財務省も被災した企業や国民に対して税金や手数料の減額、延期などを検討している。

天然資源環境省には、全国規模で土砂災害リスクの調査をおこない、災害防止対策を立案するように指示が出された。農業・農村開発省には、メコンデルタ地域の干ばつ、塩害、土砂崩れ、地盤沈下などへの対策の立案が指示され、計画投資省には、産業の回復に向けたプログラムの立案と展開が指示された。

出典:2024/09/15 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載