ソンハイグループは、ギーソン-ジエンチャウ高速道路に設置した標識が破損されていると警察に告発状を提出したが、政府の管理機関はこの標識は基準を満たしていないと反論した。
クアンビン省に本社を置くソンハイグループは、タインホア省とゲアン省を通るギーソン-ジエンチャウ高速道路における標識の破損行為についてタインホア省警察に告発した。この区間は南北高速道路第1フェーズに属しており、2023年9月1日に開通した。
ソンハイグループによれば、謎の集団または個人がギソン-ジエンチャウ高速道路のKm38+000からKm385+200区間に設置された10年保証を誓約している標識を破損させた。
ソンハイグループのグエン・クアン・ミン社長は、この高速道路の区間はソンハイグループが施工を請け負ったと話す。工事完成後、同社は標識を設置したが標識の下部に”この道路区間はソンハイが10年保証します”や”この区間までソンハイが10年保証します”といった文言が追記されていた。
「弊社の目的は、高速道路を通過する一般の人々が、走行している道路の施工業者の品質と10年保証の誓約を確認できるようにすることです」とミン社長は述べ、この標識を設置する際に政府の管理機関からは何の意見も出なかったと指摘した。ソンハイグループはこれまでにも同様の内容が記載された標識を国道1号線や南北高速道路などの他のプロジェクトでも多数設置している。
ミン社長は、会社としては標識の”この道路区間はソンハイが10年保証します”という文言を消した団体または個人を特定できていないため警察に告発したとしており、同社では警察の捜査結果を待っている状態だ。
規格に準拠していないので修正された
ベトナムインフラ開発金融投資公社(Vidifi-高速道路メンテナンス組織)の担当者によれば、10月1日にVidifiは第2区道路管理局から一部の標識が規格に適しておらず、通行車両のドライバーに誤った認識を与えるために修正するよう公文書による指示を受けた。
この公文書には、ギソン-ジエンチャウ高速道路の9か所に設置された標識に”この道路区間はソンハイが10年保証します”と記載することは、交通運輸省の規格41:2019に適していないと明確に記載されている。
第2区道路管理局の担当者は、管轄当局が承認したプロジェクト設計書類や道路標識完成図面にも、今回ソンハイグループが記載した保証に関する文字は記載されていないと説明した。
2024年半ばごろに実施された監査で政府評議会は第6プロジェクト管理委員会(投資家の代表)に対して、施工業者に対して標識を設計書類に基づいて修正するように指示することを要請したが、その後実施されていない。
8月20日からこの高速道路は道路局に引き渡され、第2区道路管理局は第6プロジェクト管理委員会に施工業者に標識の修正を指示するように要請した。しかし、10月末になっても状況は変わっておらず、第2区道路管理局は規格に適さない標識の修正をVidifiに依頼せざるを得なくなった。
ギソン-ジエンチャウ高速道路は全長50㎞でタインホア省ギソン村の国道45号線を起点として、ゲアン省のジエンチャウ郡にあるジエンチャウ-バイボット高速道路との接続地点までを結んでいる。このプロジェクトの総投資額は7兆3000億VNDだ。
この高速道路は、第1フェーズでは4車線で制限速度80㎞/hの高速道路が建設され、最終的には6車線で制限速度が100~120㎞/hとなる予定だ。
出典:2024/11/04 VNEXPRESS提供
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