ファン・ミン・チン首相は、ブラジルのルーラ大統領と会談し、両国関係を戦略的パートナーシップに格上げすることで合意した。
11月17日、ファン・ミン・チン首相は、リオデジャネイロ市でブラジルのルーラ大統領と会談し、両国は文化的アイデンティティ、補完的かつ相互促進する経済、暖かく誠実な感情、平和を求める強い気持ちなど多くの共通点があると述べた。
両国首脳は、ベトナムとブラジルの関係を戦略的パートナーシップに格上げすることで合意し、主要な原則と方向性に関する共同声明を発表した。両国は新たなパートナーシップの枠組みの中で二国間関係強化に向けた施策の実施において協力することで合意した。
チン首相とルーラ大統領は、国防と安全保障協力の重要性を高く評価し、2023年9月に締結された防衛協力に関する覚書に基づき士官、防衛産業、防衛装備の輸出入、兵站、軍事医療、平和維持活動における協力を強化し、越境犯罪とサイバーテロの防止に向けた協力を促進させることで合意した。
ルーラ大統領は、各レベル、特にハイレベルでの代表団の交流と接触の促進を含めた将来的な両国関係強化に向けた措置を実施するために連携し、締結済みの協力文書を効率的に展開することに合意した。
ブラジルのルーラ大統領は、ブラジルがベトナムの市場経済性を認め、両国に実質的な利益をもたらし、両国の経済発展に寄与するために2025年の南米共同市場(MERCOSUR)との自由貿易協定締結にむけた交渉を早期に開始したいというチン首相の提案を好意的に受け止めた。
両国首脳は、グローバルガバナンス問題、国連改革、貧困削減、気候変動問題に協力して取り組み、国際間の意見の相違や紛争を国際法と1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)に基づいて平和的に解決することで合意した。
ベトナムとブラジルは1989年に外交関係を樹立し、2007年に包括的なパートナーシップを締結した。2023年の両国の貿易総額は71.1億USDで、2024年1月から9月までの貿易総額は58億USDに達している。現在、ブラジル国内には約300人のベトナム人コミュニティが存在し、その殆どはサンパウロに在住している。
出典:2024/11/18 VNEXPRESS提供
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