2024年12月8日、ビングループの一員であるビンホームズは、ハーティン省ブンアン経済区にて36万2000㎡のEV製造工場の建設を開始した。
このプロジェクトの総投資額は7.3兆VNDで、このうち15%(1兆VND以上)をビンファストが出資し、残りの85%は外部から調達する。
ビンファスト・ハーティン工場は、VF3とVF5モデルの製造に特化しており、車体フレーム、エンジン、電子部品などの主要部品は全てビンファスト・ハイフォン工場から調達する。またバッテリーは、ブンアン経済区内のバッテリー工場から提供される予定だ。ビンファスト・ハーティン工場で製造されたEV車は、国内市場だけでなく海外にも販売される。
工場建設の第1フェーズでは、主に塗装、溶接、組立の3つの主要工場の建設をおこなう。その他については、当初はビンファスト・ハイフォン工場が供給し、需要に応じて今後数年間で追加建設される予定だ。第1フェーズでの年間生産可能台数は30万台で、今後のフェーズで年間60万台まで増強していく。
ビンファスト・ハーティン工場は、着工から僅か8か月後の2025年7月に第1フェーズ完成を予定している。工場が操業を開始すると地元の労働者6000人から1万5000人の雇用を創出し、地域の経済と社会福祉問題の解決に貢献すると見られている。
ビングループの副会長兼CEOであるグエン・ビエット・クアン氏は、ハーティン省にEV車製造工場を新たに建設することは、ビンファストの安定的な発展と今後の急成長に向けた強固な基盤づくりにつながると述べた。
起工式でチャン・ホン・ハー副首相は、ビンファスト・ハーティン工場の建設は、経済と商業投資の観点から大きな意味を持っており、ハーティン省が投資家の能力を活用して、革新的な思想によってスマートでグリーンな省となることを期待していると述べた。
「政府は投資家にとって利便性の高い法的環境を提供することを約束します。その上で、地方自治体は企業と協力し、このプロジェクトがハーティン省及び、全国の国民にとって大きな価値をもたらすよう努力してください」とハー副首相は述べた。
ビングループは、ハーティン省でEV車の製造プロジェクト以外にもいくつかの大規模投資プロジェクトを展開している。2021年末にビングループはブンアン経済区の13ヘクタールの土地にEV専用バッテリーの製造工場を建設し、2023年中ごろから製品の供給を開始している。また、ビングループはブンアン経済区において、港湾と物流投資プロジェクト(投資額40兆VND)やリゾート開発プロジェクトなども展開したい考えだ。
総面積が2万2000ヘクタール以上のブンアン経済区は2006年に設立され、現在、94件の国内投資プロジェクト(登録資本金59兆VND以上)と57件の外国投資プロジェクト(総投資額135億USD)が展開されており、約2万人の労働者に仕事を提供している。投資プロジェクトの中には総投資額100億USDのフォルモサによるソンズーン港と鉄鋼コンビナート建設プロジェクトや投資額12億USDのブンアンⅠ火力発電建設プロジェクトなどが含まれる。
ハーティン省では、今後数年をかけてブンアン経済区を鉄鋼、エネルギー、物流、港湾などの柱で構成される多機能経済地区にすることを目指している。
出典:2024/12/08 VNEXPRESS提供
上記記事を許可を得て翻訳・編集して掲載