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【経済】ホーチミン市の人気タピオカミルクティー店が14年の歴史に幕

ホーチミン市で若者に人気だったタピオカミルクティー店「Hot&Cold」
(C) TUOI TRE

14年続いたホーチミン市の人気タピオカ店「Hot&Cold」が6月末で閉店へ

ホーチミン市で14年間にわたって親しまれてきたタピオカミルクティーチェーンの「Hot&Cold」が、2025年6月30日をもって正式に営業を終了する。

「Hot&Cold」は2011年に創業し、「トッピングが豊富、しっかりとした味わいのティー」を掲げたキャッチコピーで若者の間で人気を博した。タピオカミルクティーと串焼きを組み合わせたユニークなコンセプトや、学生が勉強したり会話したりするのに最適な空間が支持され、ホーチミン市の9X世代(1990年代生まれ)にとっては青春の一部ともいえる存在だった。

当初は小さな1店舗からスタートし、ピーク時には全国で80店舗以上を展開するまでに成長した。Hot&Coldは、6月末での閉店を告げる手紙の中で「これまでに数十億杯ものタピオカミルクティーをベトナムで提供してきました」と自負している。

今回の閉店の知らせを受け、多くの消費者から惜しむ声が相次いだ。例えばルビー・ファンさん「お願いだから1店舗だけでも残してほしい。全部閉店したら、あのおいしいタピオカティーがもう飲めなくなる」とコメント。9X世代のキム・ハンさんも「Hot&Coldの濃くてクリーミーな味が好きだったのに…。知っているものが少しずつ消えていくのは悲しい」とコメントした。

F&B分野の専門家であるブライアン・ダン氏は、「Hot&Coldはホーチミン市のタピオカミルクティー文化の象徴的存在でした」と述べ、14年前に初めて訪れた時の鮮烈なブランドデザインとパッケージを今でも鮮明に覚えていると振り返る。

しかし近年、Gong Cha、KOI Thé、R&B、Heekca、Royal Tea、Phúc Longといった大手ブランドの参入により市場競争は激化、消費者はより高い品質、居心地、オリジナリティに関心を向けるようになり、オフィスワーカーたちの需要に応える形で高価格帯の飲料が主流になっていった。

ダン氏は、「Hot&Coldの閉店は残念ですが、今後ブランドの再構築と再出発のチャンスもあるでしょう」とコメントし、将来的なブランド復活に期待を寄せた。

「5万VNDのタピオカ」離れ、節約志向の消費者

カフェ業界全体は引き続き成長を続けているものの、iPOSの2024年の調査によると、高価格帯の商品への支出は減少傾向にある。

2024年の業界全体の売上は約118兆VND(約6500億円)に達し、1日あたり約3230億VND(約18億円)と過去最高を記録したが、成長の牽引役は「高級商品」ではなく、2万~3万5000VND(約110〜200円)といったリーズナブルな価格帯の商品群だった。

ハノイとホーチミン市で実施された4,500人規模の調査では、3万5000~5万VND(約200〜300円)の価格帯の飲料への支出が減少傾向にあり、代わりに2万~3万5000VNDの価格帯が全体の40%を占めていた。

一方、7万VND(約400円)以上の高価格帯商品を購入する消費者はわずか5.1%にとどまり、前年の7.3%から大幅に減少した。この傾向を受け、多くの高級ブランドは割引やキャンペーンを強化するなど、需要回復への対策に追われている。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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