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【経済】ファム・ミン・チン首相、米国に関税交渉でのバランス重視を要請

ベトナムのチン首相と米国のムレナ議員
(C) TUOI TRE

二国間経済関係の深化を図る中で米下院議員団と会談

2025年5月28日午後、ファム・ミン・チン首相は政府本部で、米下院歳入委員会のジョン・ムレナ議員を団長とする米国下院の超党派議員団と会談を行った。これは今年最初の米超党派議員団によるベトナム訪問であり、両国の外交関係樹立30周年の節目の年における重要な交流の一環である。

会談の中でチン首相は、ベトナムが一貫して独立・自立した外交政策と多角的・多様的な関係構築を重視し、「4つのノー」の国防政策を堅持していることを強調した。また、独立・自立型経済の構築と国際的な統合の推進を重要戦略として掲げていることを説明した。

米国との包括的戦略パートナーシップを重視

ファム・ミン・チン首相は、米国との包括的な戦略的パートナーシップを非常に重視しており、今後も実質的かつ深みのある発展を目指す姿勢を示した。また、民間部門の活用、科学技術、イノベーション、デジタル化、グリーン転換を新たな成長の原動力と位置付けるベトナムの発展戦略について説明した。

チン首相はこれまでの両国関係の発展を高く評価し、米国が「強く、独立し、自立し、繁栄するベトナム」を支持していることに謝意を表明した。また、戦争の後遺症処理に向けた米国の継続的努力を歓迎した。

技術移転と貿易の公平性を要請

会談では、ファム・ミン・チン首相は米国に対し、経済・貿易・投資分野における技術移転を強化するよう要請した。さらに、ベトナムを戦略的輸出管理リスト(D1-D3)から除外し、市場経済国としての地位認定を推進するよう求めた。

とりわけ関税交渉に関しては、ベトナムの実情や発展段階に配慮した「よりバランスの取れたアプローチ」を米側に要請し、持続可能かつ健全で安定的な貿易関係の構築が両国企業および国民にとって実利をもたらすものであると訴えた。

米議会でも関係強化を支持

ジョン・ムレナ議員(ミシガン州)および同行議員は、チン首相の温かい歓迎に感謝の意を表するとともに、ベトナムの著しい発展と両国関係の30年にわたる進展に感銘を受けたと述べた。

ムレナ議員らは、ベトナムが米国にとってアジア太平洋地域における重要なパートナーであり、ベトナムとの関係深化は、米議会においても党派を超えて広く支持されていると述べた。また、両国の包括的な戦略的パートナーシップの枠組みに対するチン首相の見解に賛同し、米国としても今後の協力を通じてベトナムの戦略的発展目標を支援していく意向を表明した。

さらに、両国の経済・貿易関係および関税交渉における協力の強化に向けて、議会としても積極的に関与していくと約束した。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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