2024年8月にベトナム・ロンアン省で発生した少額賭博事件に関し、同省人民裁判所は5月28日、被告のグエン・バン・ブウ・ホアン被告(51歳、タンタン県タンラップ村在住)に対する控訴審で、禁錮6ヶ月の一審判決を3ヶ月に減刑する判決を言い渡した。
この事件は、金額の少なさと罪の重さで世間の注目を集めることになった。摘発された4人は、総額57万7,000ドン(約3500円)程度の賭博行為をしており、その中でホアン被告は最も多額の200,000ドン(約1,200円)を所持していた。
事件当日は2024年8月19日午後2時ごろ、ホアン被告が知人女性3名とともに、同村のPさん宅を訪れた。午後3時ごろ、4人はベトナム式トランプゲームを現金を賭けて開始した。勝者が最下位の者から1万ドン(約60円)を受け取り、次点と3位の間では5,000ドン(約30円)がやり取りされるルールで、約2時間後に警察が踏み込み、現場を摘発した。
調査の結果、ホアン被告はプレイ中に2万ドンを失い、飲み物代1万ドンを支出、手元には17万ドンが残っていた。他の参加者もそれぞれ少額の現金を所持していたが、3名はいずれも行政処分のみで済まされた。
しかしホアン被告は、事件のわずか18日前にも違法賭博で行政処分を受けていた経緯があり、裁判所は再犯の重さを考慮し、初審では「法律を軽視し、自主的に法を守る意識がなく、改善の見込みが乏しい」として禁錮6ヶ月の実刑を言い渡していた。
控訴審では、ホアン被告が高齢の父を養う一家の主であること、本人が持病を抱えていることなどが斟酌され、最終的に刑期が半減された。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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