ベトナム観光総局の統計によれば、2025年1月から5月にかけて、ベトナムを訪問した外国人観光客は、920万人以上となった。これは前年同期比で21.3%の増加で、観光業の順調な回復と成長を示している。
飛行機での入国が主流、海路には開拓の余地も
期間中に訪越した外国人観光客のうち、85.2%が飛行機を利用しており、続いて12.9%が陸路、1.9%が船だった。長大な海岸線と豊富な港湾インフラを持つベトナムにとって、海路の利用拡大は今後の外国人観光客受け入れにとって成長の鍵と見られている。
5月単月でも好調を維持
2025年5月単月では、153万人の外国人観光客を受け入れ、前月比で10.5%増を記録した。旅行会社によれば、ハイシーズンを過ぎたこの時期としては高水準であるという。
国内観光旅行も活況で、5月には約1,400万人が国内観光で移動し、そのうち約900万人が宿泊を伴う旅行であった。
観光収入も大幅増加、都市別の動きも
2025年1〜5月における観光収入は3兆8,400億ドン(約2130億円)に達し、前年比24.7%増となった。都市別では、ホーチミン市(+30.4%)、ドンナイ省(+29.1%)、ラオカイ省(+24.4%)、ハノイ(+22.0%)、ダナン(+19.9%)などが顕著な成長を示した。
欧州市場での存在感も高まる
オンライン旅行予約サイト「Agoda」のデータによると、ベトナムは2025年夏、欧州からの検索件数でアジアの観光地第5位にランクインした。上位にはマレーシア、日本、インドネシア、タイが並ぶ中での健闘となった。
このランキングのデータは、2025年4月に検索された7月〜8月の宿泊予約需要に基づいており、ベトナムは自然、文化、多彩な直行便ルートにより高く評価されている。
中でも、フランス、イギリス、ドイツ、ロシア、ノルウェーがベトナム旅行への検索が最も多かった国で、ロシアとノルウェーはビザ免除と直行便の増加によって、オランダやスペインを抜いてトップ5入りした。
また、ハンガリー(+320%)、トルコ(+288%)、ポーランド(+153%)といった新興市場からの検索件数の増加も著しく、欧州市場でのベトナムの存在感が急速に高まっていることが伺える。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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