利用者の意識向上を目指す「メトロ文化」キャンペーン始動
ホーチミン市の都市鉄道メトロ1号線（ベンタイン～スオイティエン）において、車内の一部優先座席の色が視認性の高いデザインに変更された。この変更は、乗客の認識を高めるとともに、公共交通機関における思いやりの文化を育む取り組みの一環である。
この優先座席の色変更は、「メトロ文化（Văn hóa metro）」と題された新たな啓発キャンペーンの第一弾として実施されたものだ。キャンペーンは、ホーチミン市都市鉄道1号線運営会社（Công ty TNHH MTV Đường sắt đô thị số 1 TP.HCM）の青年団によって立ち上げられ、公共空間における礼儀正しい行動や市民意識の向上を目指す内容となっている。
「メトロ文化」は、現代的で人間味のある都市交通環境の構築を目標に、乗客一人ひとりが模範的な市民として振る舞うことを促す。特に、妊婦、高齢者、障がい者、子ども連れの乗客に席を譲るという行動を、都市生活における思いやりの象徴として位置づけている。
新たに設置された優先座席は、視覚的に認識しやすい鮮やかな色彩が採用されており、すぐに識別できるよう工夫されている。これにより、優先席の趣旨が明確に伝わり、乗客同士の理解と協力を促進する狙いがある。
また、今回の取り組みは単なるデザイン変更にとどまらず、「公共交通における思いやりと尊重の心を育てる」というメッセージも込められている。
今後も「メトロ文化」キャンペーンは、さらなる啓発活動や施策を展開していく予定であり、ホーチミン市民や関係団体の協力を得ながら、安全・快適・文明的な都市交通環境の形成を目指すとしている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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