目撃者「人が宙に浮いて落ちた」──逃走した運転手の行方を捜索中
2025年6月15日夕方、ホーチミン市ビンタン区キンズーンブーン通りで、乗用車が複数のバイクに衝突する事故が発生し、2人の女性が死亡、1人が重傷を負った。
現場を捜査した警察によると、死亡したのはビンタン区在住の72歳の女性B.T.Cさんと、娘である50歳のN.T.Tさんの母娘。2人の遺体は当日夜、現地の安置所に搬送された。この事故ではほかにも1人の男性が重傷を負い、チュウアン病院へ緊急搬送されている。
■ 鉄製の中央分離帯を突き破りバイク列へ突進
目撃者の証言や警察の調べによれば、事故が発生したのは午後6時30分ごろ。5人乗りのジープが、ミエンドンバスターミナル方面からアンラック交差点方面に向かって走行中、シンコ通り付近で突然ハンドル操作を誤り、バイクレーンと分離するための鉄柵を吹き飛ばした後、前方を走っていた複数のバイクに突っ込んだ。
衝突の衝撃で、1台のバイクは約50メートルも押し出された後、歩道に乗り上げた。
事故を目撃したNさんは、「ものすごい衝突音がして振り返ったら、人が宙に浮いて落ちてきました。歩道にいたお粥屋台の店主は、車に気づいてとっさに避けたので助かったみたいです」と語る。
現場には少なくとも3台の損壊したバイクが転がり、うち1台は車の下に挟まれた状態だった。車はフロント部分が大破し、前輪の車軸も損傷していた。歩道に設置された電気設備の一部も破壊されたとみられている。
■ 運転手は事故後すぐに現場を離脱
事故直後、ジープを運転していたとみられる35歳前後の男性は現場から立ち去った。
目撃者によれば、「事故後すぐにバイクで現れた若い男性と一緒にどこかへ去っていきました。2人が知り合いかどうかは分かりません」とのこと。
警察は、事故原因の特定と関係者の特定を進めるため、周辺の防犯カメラ映像の解析を進めている。現場の車両撤去のため、レッカー車も出動し、車の下敷きとなったバイクを回収した。
事故現場では、警察がキンズーンブーン通りの一部を封鎖し、損傷した中央分離帯にも安全テープが張られている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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