被害拡大を防ぐため、ドローンによる農薬散布で緊急対応
2025年6月17日、ベトナム中部クアンビン省のボーチャック郡ノンチューンベトチューン村において、バッタの大量発生による農作物被害への対策として、ドローンによる農薬散布が実施された。
この措置は、町内に広がる竹林に甚大な被害をもたらしているバッタの大量発生への緊急対応であり、クアンビン省の専門機関によって実施された。
ドローンで農薬を空中散布 人的被害や環境負荷も軽減
使用された農薬は、専門機関が適正な比率で調合したものを、専用タンクに詰めてドローンに装着したもの。自動航行によって被害エリア上空を飛行し、的確に散布が行われた。
散布対象はあくまで人里から離れた地域に限定されており、住民への健康被害や環境汚染を最小限に抑える配慮がなされた。
10ヘクタールが被害 バッタは“自生型”で制御可能
1か月ほど前から、新芽を目的に育てられている竹林が、突如大量発生したバッタにより葉を食い尽くされる被害に見舞われた。すでに約10ヘクタールが深刻な被害を受けており、収穫量への影響が懸念されている。
クアンビン省の作物栽培・植物保護局は、このバッタは外来種や移動性の高い種ではなく、地域発生型の種であるため、制御は比較的容易であると説明している。
さらに、長期的な対策として、来年初めにバッタの卵が孵化する時期を狙って、幼虫の段階で根絶できるよう計画的な薬剤散布を実施する予定だ。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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