中心部や病院前で違法駐車が常態化
ホーチミン市の中心部に位置する1区のリートゥチョン通り、ブイティスアン通り、グエンユー通りや3区のファンゴックタック通りなどでは、ラッシュアワー以外の時間帯にもかかわらず渋滞が頻発している。
その要因の一つが、車両の違法駐車だ。駐車禁止標識のある道路にもかかわらず、多くのドライバーが無視して路上に車を停めており、走行車両は、対向車線へはみ出して走行しなければならなくなっている。
特にチューンディン通りやグエンチュンチュック通りでは、ハザードランプを点灯することで「停車中」と主張しつつ実質的には駐車している状況が常態化している。
医療機関周辺も混乱、事故のリスク増
6月19日午前8時半、グエンユー通りにある第2小児病院前では、5~6台の自動車が路上に並び、通行スペースを狭めていた。バイクはその隙間を縫って走らざるを得ず、非常に危険な状況が発生している。
また、リートゥチョン通りでは多くのタクシーや配車車両が乗降のために停車しており、突然バイクが死角から飛び出してくるケースも。実際、ハイバーチュン通り方向に進む車列の前にバイクが飛び出し、複数のバイクが急ブレーキをかけていた。
非接触型取り締まり「罰金カメラ」強化へ
ホーチミン市交通警察(PC08)傘下のベンタイン交通警察隊によれば、今後は違反行為の録画による「非接触型取り締まり(通称:罰金カメラ)」を強化する方針だ。現場での直接指導・警告と併せて、第2小児病院前や中心部、各種イベント会場などでの違法駐車・路上営業を移動式カメラを活用して厳しく取り締まる。
PC08の担当者は「2025年6月以降、市内の交通警察各隊は、交通事故の主因となる10種の違反行為の取り締まりを強化している」と明かし、特に以下の違反行為に重点を置いていると説明した:
- 路上駐停車違反
- 病院・イベント会場周辺での路上営業
- 違法改造車両、過積載・大型車両の規制違反
- 飲酒運転
ホーチミン市当局は、違法行為を放置すれば都市交通の安全と秩序に悪影響を及ぼすとの懸念から、テクノロジーを活用した監視と処罰の両輪で交通秩序の維持に乗り出している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN
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