ベトナム公安省交通警察局、全国の高速道路を対象に徹底取締りを実施
2025年6月20日、ベトナム公安省交通警察局は、運転中のスマートフォン使用という重大な違反行為が依然として多発していることを明らかにした。
同局によれば、2024年12月15日から2025年6月14日までの間、全国で延べ18万台以上の車両を対象に取り締まりを行い、2万8,175件の交通違反を検挙した。今回摘発された違反の中には、高速道路上でのスマートフォン使用行為が126件も含まれており、交通警察局は、これは極めて危険な行為であると警鐘を鳴らしている。
「スマホ使用=致命的リスク」 特に高速道路では注意喚起強化
同局の担当者は、次のようにコメントした。
「高速道路での運転中にスマートフォンを操作することは、注意力の低下、反応の遅れ、視野の狭まりといった深刻なリスクを伴います。これは重大事故の要因となる致命的な違反です」
今回検出された126件のスマートフォン使用違反のうち、71件は旅客バスの運転手によるものであった。
また、シートベルト未着用(1,794件)や荷物の客席放置(721件)、定員超過(345件)などの違反も多く確認されている。
スマートフォン操作で摘発、罰金最大600万ドン
6月14日午後12時25分、第3高速道路交通警察隊が、運転中にスマートフォンを使用していたトラック運転手(49歳、ゲアン省在住)を摘発した。この行為により、同運転手には400万〜600万ドンの罰金および違反点数4点の減点処分が科される見通しである。
「運転中のスマートフォン使用は絶対に禁止」 警察当局が強く警告
交通警察局は全国のドライバーに対し、運転中にスマートフォンを手に持って操作することを絶対に避けるよう呼びかけた。
緊急時の連絡が必要な場合は、所定の場所で安全に停車するか、ブルートゥースイヤホンなどのハンズフリー機器を使用することを推奨している。
また、公安省は今後も「法の下に例外なし、違反者には厳正対応」の姿勢で取り締まりを強化する方針を示している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN
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