ダックラック省QL26号線での市民対応に非難の声
市民との口論、SNS上で拡散
ベトナム・ダックラック省において、交通警察官が職務中に市民に対し不適切な発言を行ったとして、当局が当該職員を異動処分としたことが分かった。問題のやり取りは映像としてSNSに投稿され、短時間で広く拡散される結果となった。
アルコール検査中の発言が問題に
事件は6月21日、ダックラック省のQL26号線上で発生。交通警察がバイクに乗った複数の市民に対し、アルコール検査と書類確認を求めた。
警察官から「昨日酒を飲みましたか?」聞かれた市民の一人が「5年間酒は飲んでいない」と答えた。検査結果を不審に思った市民が「測定器に不具合があるのでは?」と疑問を呈すと、警察官は突然怒り出し、「お前、頭おかしいのか?タバコでも反応するんだよ」と答えた。
市民がさらに「タバコも吸っていない」と反論すると、警察官は「お前の口が臭いからだ」と侮辱的な発言を行った。
対応の一部始終、映像で記録
市民が取り付けたバイクのカメラにより、上記のやり取りはすべて録画されていた。この映像がSNS上に投稿されると、警察官の態度に対する強い批判がネット上で噴出した。
映像には、やり取りの後、交通警察官が市民に対し「行っていい」と合図する様子までが含まれており、現場の状況が詳細に記録されていた。
公安が調査、異動処分を決定
6月23日、ダックラック省公安交通警察課の幹部は、関係職員に対して事情聴取を行い、問題の行動について報告を求めた。幹部は「映像から見ても、この交通警察官の態度は人民警察として不適切であり、規律に反するものである」と述べた。 公安側はこの結果を踏まえ、当該警察官を交通警察部門から外し、別の部署へ異動させる決定を下した。また、ダックラック省公安の上層部に対しても処分内容を報告し、さらなる処遇の検討が行われているという。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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