2019年の「最盛期」超え、記録的なインバウンド成長
2025年1月から7月にかけて、ベトナムを訪れた外国人観光客数は延べ1,220万人に達し、2019年の「最盛期」さえも上回る過去最高を記録した。
ベトナム観光局が8月6日に発表した統計によると、7月単月の訪越外国人は約155万人で、6月比7%増、前年同月比では35.5%増となっている。
航空利用が主流、中国・韓国がトップ市場
7月にベトナムを訪れた外国人観光客のうち、航空便を利用した入国が約130万人と大多数を占めた。その他は陸路・水路経由だった。
国別では、中国が最大の送客市場(約39万1,000人)で、続いて韓国、台湾、日本、インドなども主要市場として存在感を示している。
特筆すべきは、7月に急増した欧州からの訪問者で、ベルギー(278%増)、デンマーク(249%増)、オランダ(207%増)、チェコ(98%増)といった国々で前月比が大幅な伸びを記録した。
国内旅行も活況、7カ月で9,300万人に
2025年7月の国内旅行者数は推定1,550万人で、そのうち約1,030万人が宿泊を伴う旅行であった。
これにより、2025年1~7月の累計国内旅行者数は9,300万人に達し、観光業全体の底上げに貢献している。
観光収入は616兆VND、堅調な推移
同期間中の観光関連収入は約616兆VND(約3.7兆円)に達し、インバウンド・国内観光双方で堅実な成長を遂げている。
閑散期でも続く好調、年末の予約も堅調に推移
例年であれば5月から8月は外国人観光客の閑散期とされるが、今季はこの時期にも安定的な成長が続いている。
ハロン湾でクルーズ事業を展開する業者によると、すでにクリスマスや年末年始に向けた国際観光客の予約が増加しており、下半期も高い需要が見込まれている。
年内のインバウンド目標「2,200~2,300万人」達成に期待
このままの成長率が維持されれば、2025年通年で2,200万〜2,300万人の外国人観光客の受け入れ目標も現実的な水準で達成可能とみられている。
観光産業は再び活況を呈し、コロナ後の回復を本格的に示している。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
ベトナム進出支援LAI VIEN