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【社会】ハノイ市、家庭ごみ収集料金を7倍超に引き上げへ

ハノイ市内のゴミ収集の様子
(C)THANH NIEN

ごみ収集料金、段階的に引き上げ

ハノイ市人民委員会は、2026年から家庭ごみ収集料金を現行の7倍超に引き上げる方針を示した。料金改定は2段階で行われ、2025年中には2万1,000VND/人・月に引き上げられ、2026年には4万3,000VND/人・月となる見通しである。

現行の料金は、2016年の決定54号に基づき、都市部で6,000VND/人・月(4人世帯で2万4,000VND)、農村部で3,000VND/人・月(4人世帯で1万2,000VND)に設定されている。

農村部の料金も段階的に見直され、2025年には1万VND/人・月、2026年には2万3,000VND/人・月に引き上げられる予定である。

事業者には重量制の料金を適用

官公庁や企業、サービス業、工場などから出るごみについては、実際のごみ重量に応じ、1kgあたり1,175VNDを乗じた金額が適用される。

背景にある財政負担

ハノイ市が料金改定に踏み切る背景には、財政負担の大きさがある。
ハノイ市財務局によれば、2024年のごみ収集費用は総額で約2兆3,000億VNDに達する一方、実際に住民から徴収されたゴミ処理費用は5,680億VNDにとどまっており、1.5兆VND以上の差額を市の予算で補填している。

さらに、現行の料金水準は国内他都市よりも低い。例えば、ホーチミン市は1世帯あたり8万4,000ドン/月・世帯、ハイフォン市は4万VND/世帯、フンイエン省は都市部6万VND/世帯、農村部4万VND/世帯、ダナン市は3万VND/世帯を徴収している。

ごみ削減と分別を促進

ハノイ市は、今回の料金改定により財政の持続可能性を確保すると同時に、住民のごみ分別やごみ削減の意識を高めたい考えである。

また、将来的には「排出量に応じた料金制度(Pay-as-you-throw)」の導入を視野に入れており、ごみ処理の近代化や環境保護に寄与するとしている。

ごみ発電施設の稼働

現在、ハノイ市では1日あたり約7,500トンの生活ごみが発生している。これに対応するため、市はナムソン埋立地の「ティエンイー電力施設」と、スアンソン埋立地の「セラフィン電力施設」を稼働させており、合計で1日約6,200トンの処理能力を持ち、発電量は約120MWに達している。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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