ベトナムビジネスならLAI VIENにお任せください!入国許可、労働許可証、法人設立、現地調査、工業団地紹介などあらゆる業務に対応します!お気軽にご相談ください!

【社会】ホーチミン市、配達詐欺が横行

(C)VNEXPRESS

ホーチミン市では、配達詐欺により数百万ドンの料金を騙し取られたり、商品を騙し取られるといったケースが頻発している。

ホーチミン市の社会隔離措置が強化される前日、フーニョン区でドリアンを販売しているチーさんはお客さんへの残りの注文を届けてくれる配達員を探していた。アプリでいくら探しても運んでくれる人が見つからない中で、チーさんは、以前何度も配達をしてもらったことのあるグエンという配達員のことを思い出した。以前何度か頼んだことがあり、顧客からの評価も上々だったのだ。

グエンさんに連絡が取れたので、230万ドン分以上の商品の配達をお願いし、仕事が終わったら回収した料金を持ってきてもらうことにした。

お客さんから商品を受け取ったというメッセージを受け取ってからいくら待っても配達員が戻ってこない。チーさんは、配達員に電話、メッセージ、Facebook、Zaloなどあらゆる手段で連絡したが、結局返信は無かった。

「彼に初めて配達をお願いした時に奥さんが妊娠しており、生活が苦しいと話してくれたことを思い出しました。彼は凄く熱心で、だから私も信用して家族で食べるようにとドリアンをあげたこともありました。だからこんなふうに騙されるなんて思いもしませんでした。」とチーさんは語る。

同じようにアプリを通さずに配達員を手配したことで、7区に住むタオさんも200万ドン相当の生鮮食品を騙し取られた。8月24日、タオさんは、親しい友人から『会社からの給料の支払いが遅れていて食料が買えないので、食料を援助してもらえないか』というメッセージを受け取った。タオさんは家にあった牛肉、豚肉、海産物と野菜などを詰め込んでパッケージを作った。しかし友人は4区人住んでおり、区をまたぐ配達が出来ない状況だったので、タオさんは、SNS上の配達員コミュニティに助けを求めた。するとディンという名の配達員がこの配達を受けると言ってくれた。

ようやく配達員が見つけられたと安心していたところ、午後6時になって友達からまだ荷物が届かないという連絡が来た。急いで配達員に電話したが、何回かけてもすぐに切られてしまった。そこで初めてタオさんは自分が配達詐欺にあったことに気付いた。

SNS上のホーチミン市配達依頼コミュニティには、6万9000人近くの会員が参加しており、8月22日からこれまでに10件の配達員による配達詐欺に関する注意喚起を促すメッセージが投稿されている。化粧品や食品を販売しているコミュニティでも同様の被害についての報告は少なくない。専門の配達員ではない一部の人が、所属する会社から発行された通行許可証を悪用して、通常より3~4倍高い価格で配達を引き受けたり、商品を騙し取ったりするケースが後を絶たないようだ。

これを受けて、配達アプリを運営する各企業は、これらのケースは、全て依頼人がアプリを通さずに配達を恣意的に依頼したことが原因だと述べている。

ある配達サービス企業の代表者は、一部の市民の間では、”法律の抜け穴”を求めるケースがあり、個人的に配達を依頼していることが詐欺被害に遭う原因だと指摘する。こういったケースでは、配達が困難であるという状況を利用されて被害者は簡単に騙されてしまう。また、本当に必要に迫られているが、どうしても配達員が見つけられない場合も被害に遭いやすい。

現在、AhaMoveはホーチミン市人民委員会の新たな指示に基づき、トゥードゥック市と7つの区と県でのサービスを一時停止している。また二輪車によるサービスも停止しており、同一区内のグリーンゾーンに限って、オート3輪での必需品の配達サービスのみ提供している。トラックによる輸送もグリーンゾーンのみ対応している。

Loshipでは、トゥードゥック市と感染リスクの高い7つの区と県を除いて、同一区内での配達サービスを継続して実施している。全ての配達員は、会社の制服、名札、腕章を身に着ける必要がある。同社は、現在ホーチミン市商工局と新しいフォームの通行許可証の発行について協議している。

出典:27/08/2021 VNEXPRESS
上記を参考に記事を翻訳・編集・制作