ベトナムのルオン・クオン国家主席は、刑務所で服役している受刑者1万3915人と、刑の執行を一時停止されている5人に対し、ベトナム建国80周年(2025年9月2日)を記念して恩赦を決定した。
1万3915人の受刑者に恩赦
8月29日午後、大統領府は記者会見を開き、ルオン・クオン国家主席による2025年恩赦の決定を発表した。
この決定は9月1日から有効となり、首相、恩赦諮問評議会の構成員、最高人民法院院長、最高人民検察院検事総長、大統領府主任が執行責任を担う。
建国80周年で過去最大規模の恩赦
8月25日、常務副首相であり恩赦諮問評議会のグエン・ホア・ビン議長が恩赦審査会議を主宰した。
当局は刑務所や拘置所から集められた1万件以上の対象者の申請を精査。今回の恩赦は、これまでで最大規模になる見込みとされた。審査は多段階で行われ、関係機関や社会団体、国民の監督の下で進められた。
過去の恩赦実績と低い再犯率
今年4月29日には、国家主席が8055人の受刑者と1人の刑執行一時停止者に恩赦を決定しており、今回と合わせた2025年の2回の恩赦で計2万1976人が釈放されることになった。
2009年以来、国家主席は11回の恩赦を実施し、計10万4000人以上が社会復帰を果たしている。大多数は速やかに生活を安定させ、真っ当な仕事に就き、事業家として成功した者や地域社会活動に積極的に参加する者も多い。
再犯率は極めて低く、2024年の恩赦では3765人中わずか5人(0.13%)、2025年4月の恩赦では8055人中4人(0.05%)にとどまっている。こうした成果は国民の支持を得ており、国際的にも高く評価されている。
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