第2回「カマウ省蟹祭り」開幕
11月16日夜、ファンゴックヒエン広場で第2回「カマウ省蟹祭り2025」が開幕した。式典は印象的な演出で始まり、カマウ省産の蟹の価値向上とブランド構築を目指す一連の取り組みがスタートした。
年間3万6,000トン、国内トップの生産量
開会あいさつで、カマウ省共産党委員会のファム・バン・ティエウ副書記兼、カマウ省人民評議会議長は、カマウ産の蟹は高品質であり、生産量は国内トップの年間3万6,000トン超に達すると述べた。
この特産物は、マングローブ林という独特の生態系と地元の人々の労働の結晶であるとしている。
ティエウ氏は、マングローブでエビ・蟹・魚を組み合わせて養殖するモデルは、経済効果と生態系保全を両立させる「正しい方向性」であると強調した。
全国最大の水産養殖面積
カマウ省は現在、国内最大の水産養殖面積(40万ha超)を有し、このうち蟹養殖面積は約36万5,000ha。
約16万9,000世帯が環境配慮型の「広義・生態型」養殖モデルを採用している。
同省において、蟹はエビに次ぐ第2の主要養殖水産物となっている。
世界市場を見据えた5つの戦略方針
カマウ省指導部は、蟹養殖産業の持続的発展のために5つの戦略方針を提示した。
- 国際基準(有機、GlobalGAP、VietGAP)に向けたバリューチェーンの整備
- 科学技術の活用(新品種研究、ソフトシェルクラブ養殖モデル)
- エコツーリズムの発展(カニと観光の連携)
- 国際協力の拡大(加工・物流分野への投資誘致)
- ブランド発信の強化(カマウ産カニを国家ブランドへ)
「カニはカマウの精神の象徴」
農業・環境省のチャン・タイン・ナム次官は、カマウ省の蟹は「忍耐・適応・向上心というカマウの人々の精神を象徴している」と評価した。
ナム次官は、「カマウ省の蟹祭りは、地域の文化的・経済的価値を称える場であり、交流・ブランド発信・投資誘致・観光促進・国際連携の機会でもある」と述べた。
そして、この祭りを通じて「カマウの土地と人々が持つ自立心、発展への意欲をさらに強く呼び起こす」と強調した。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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