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【災害】歴史的な大洪水に総力対応

浸水したタイニャチャン地区
(C)THANH NIEN

11月19日夜から20日にかけて、カインホア省、ザーライ省、ダックラック省は、これまで準備してきたあらゆる想定を大きく超えると評価される豪雨・洪水に総力で対応した。各地では、住民の生命を最優先とし、夜通しで緊急避難が実施された。

暴れ狂う濁流の中で助けを求める声

カインホア省旧ニャチャン市市街では、長時間続いた豪雨によりカイ川が急激に増水し、川沿いの多くの住宅やタイニャチャン街区が深刻な冠水に見舞われた。19日夜から20日未明にかけて、救助窓口の電話は鳴り止まず、住民がSNSに住所や電話番号を投稿し救助を求める状況が続いた。

20日午後、タイニャチャン街区のゴックホイ交差点から深い浸水地域を脱出したグエン・ティ・スオンさんと幼い3人の子どもの姿は、多くの人に衝撃を与えた。居室が2メートル以上浸水したため、4人は泳いで大家の家まで避難して救助を待っていた。救助のための舟艇で移動中、濁流の橋脚付近で一家は一瞬のうちに流され、救助隊が飛び込み、浮環とロープで一人ずつ引き上げる決死の救助が行われた。スオンさんは無事を喜ぶ一方、夫が依然として浸水地域に取り残されていることを思い号泣した。

カインホア省人民委員会によれば、避難規模は当初の想定を大きく上回った。計画では3,000人余りの避難を見込んでいたが、結果として2,736世帯・9,635人を緊急避難させる必要があった。タイニャチャン街区、ナムニャチャン街区、ディエンカイン街区、ディエンディエン街区などの「洪水の震源地」では水位が急激に上昇し、住民が屋根裏や屋根に登って救助を待つ事態となった。

ダクラク東部では1993年以来の記録的洪水

旧フーイエン省にあたるダックラック省東部では、1993年の歴史的洪水を超える水位となり、数万棟の住宅が水没、多くの死者・行方不明者が確認されている。
スアンフック、トゥイアンバック、トゥイアンタイ、ホアスアン、ホアミーなどの集落が一面浸水した。

19日午後、ソンバーハ水力発電所が大量放流を開始したとの情報が流れ、下流地域の不安が高まった。夜になると水位は「大洪水のように」急上昇し、多くの家庭は避難が間に合わず、住民が懐中電灯を振り、衣服を掲げて救助を求める状況となった。
ボランティア団体は「完全に手が回らない」とし、飲料水や即席麺の支援は可能だが、深い浸水地域から直接救出することは非常に困難だと明かした。

「人命最優先」の原則を徹底

ザーライ省、カインホア省、ダックラック省の各省では、軍隊・公安が最大規模で動員され、第5軍区や国防省の部隊が深刻な浸水地域に投入された。各地で孤立した地域への接近、住民救助、生活必需品の搬送が、水位上昇の中で急速に行われた。

被害の拡大を受け、政府は20日、ザーライ省とカインホア省に合わせて4,000トンの米を支援することを決定した。同日午後、カインホア省、ザーライ省、ダックラック省、ラムドン省との緊急会議(対面+オンライン)で、ファン・ホー・クオック・ズン副首相は、各地が「1986年以来、最も異常かつ激烈な自然災害に直面している」と指摘した。従来の経験による対応は、現在の極端な状況には「もはや適合しない」と述べた。

ズン副首相は「どの状況でも、人命を最優先、最上位に置くこと」と厳命し、地滑りや洪水が続く中、これ以上の犠牲者を出さないよう各省に強く求めた。また、カインソン峠、カインレー峠などの危険な地滑りポイントに注意し、建設省と連携して重機を最大限動員し、国道27C号線、国道1号線など分断された道路を早期に復旧し、支援物資を速やかに届けるよう指示した。

会議の締めくくりにズン副首相は「政府は復旧に必要な米と資金を最大限支援する」と述べ、地方指導部に対し「この大洪水の中で、どの住民も飢えさせず、寒さにさらしてはならない」と強く求めた。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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