学生のカメラレンタル起業に詐欺被害
ホーチミン市でカメラ貸出事業を始めた学生グループが、総額約5,500万VND相当の機材をだまし取られる事件が発生した。ホーチミン市バイヒエン街区(旧タンビン区)警察は12月3日、関係機関と連携して詐欺容疑の確認および捜査を進めている。
同郷の若い女性にカメラ2台を持ち去られる
この事件は、12月3日昼ごろ、フー・ティ・トゥイ・ゴックさん(20歳)がバイヒエン街区警察に被害を届け出たことで発覚した。容疑者はゴックさんと同郷のN.T.K.X(21歳)で、富士フイルム製カメラ2台、総額約5,500万ドンを持ち去ったという。
ゴックさんと学生仲間は、ホーチミン市でカメラ貸出事業を立ち上げたばかりだった。11月21日、Xは「Kimm Xuyếnn」というFacebookアカウントからカメラ貸出を依頼してきた。しかし、当初ゴックさんは、不審点が多いと判断して貸出を断っていた。しかし、相手はあきらめずに7日間連続でメッセージを送り続けてきた。
カフェで契約書を口実に機材を持ち去る手口
11月28日、Xはゴックさんに対し、バイヒエン街区にあるカフェで会うよう約束した。18時20分、ゴック氏が到着すると、Xは隣のフォー店で夕食を提案し、食事後の19時、二人は再びカフェへ戻った。
そこでXは、2台のカメラを確認したうえで1日レンタル契約書を要求した。しかし、すぐに署名はせず「契約書に誤りがあるので持ち帰って修正してから送る」と主張した。そのまま契約書と2台のカメラ(1台はカメラバッグ、1台はXのハンドバッグに収納)を持って立ち上がり、「彼氏が待っているので先に行く」と言い残して店外へでた。
Xは外で待っていた男性のバイクに乗り、そのまま走り去った。状況を飲み込めず困惑するゴックさんに対し、少し後に「Kimm Xuyếnn」アカウントからカメラ2台の写真と「友達とカフェにいる、期限通り返す」とのメッセージが届き、同郷で礼儀正しい印象だったXを疑わなかったという。
連絡を遮断し、証拠を要求して返却拒否
しかし11月29日、XはFacebookとZaloでゴックさんをブロック。翌日ブロックを解除したものの、全てのメッセージを削除し、ゴックさんが返却を求めると「借りた証拠は?契約書は?」と開き直り、返却を拒否した。
ゴックさんが市内のカメラレンタルコミュニティや店舗のオンラインページで情報を共有したところ、Xが同様の手口で複数の店舗を欺いていたことが判明した。
学生グループは借金を抱えて機材購入
カメラ2台は起業のために学生仲間と共に借金をして購入したもので、ゴックさんは「ここ数日、燃え盛る火の上に座っているような気持ちだ」と心境を語った。
詐欺および信用悪用による資産侵害の疑いがあるとして、ゴックさんはバイヒエン街区警察へ正式に届け出た。
警察が捜査を開始
現在、バイヒエン街区警察は被害届を受理し、関係機関と連携して容疑者Xの行方を追っている。
※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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