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【事故】ホーチミン市の飲食店火災で4人死亡 「細い腕が助けを求めたが、消えていった」

火災のあったチャンフンダオ通りの飲食店
(C)THANH NIEN

チャンフンダオ通りの飲食店で火災、4人死亡・2人負傷

12月5日昼、ホーチミン市公安は、カウオンラン街区(旧1区)のチャンフンダオ通りで発生した飲食店火災の現場を封鎖し、原因調査を進めている。この火災で4人が死亡し、2人が負傷した。

早朝の住宅兼店舗で大規模火災

午前4時30分頃、交通量の少ない早朝の霧に包まれた通りで、清掃作業中の作業員が4階建て住宅の上階から黒煙が噴き出すのを発見した。この建物は約1年前から貝火鍋店として貸し出され営業していた。

「中から叫び声が聞こえた。驚いて周囲に助けを求めに走った」と、作業員は震える様子で語った。
通りがかったバイク配車サービスのドライバー数人も助けに加わり、共同でシャッターをこじ開けたが、中ではすでに炎が激しく燃え上がっていた。

「厨房一帯が真っ赤に燃え、濃い煙が逆流してきて、とても突入できる状況ではなかった」と、シャッターを破った男性ドライバーは話す。

窓辺に一瞬現れた救助の合図

外壁が黒煙に覆われる中、3階の窓から細い腕が伸び、携帯ライトの明かりが揺れながら助けを求めるのが見えた。しかしその合図は3秒ほどで消え、静寂が訪れた。「弱々しい腕が助けを求めていたが、すぐに消えてしまった」と、住民の一人は悲しげに語った。

この店舗は正面入口のみが出入り口で、外壁は看板やタイルで覆われ、最上部は金網で塞がれていた。建物裏側は幅約2mの狭い路地に面しており、窓の外にはエアコン室外機が二段で取り付けられていた。こうした構造から、避難も救助も極めて困難だった。

約10mの高さから人形めがけて飛び降り、2人が脱出

火勢が強まる中、N.T.N.T.さん(21)とT.T.N.K.さん(18)の2人は裏側の窓から脱出を試みた。しかし黒煙が激しく噴き出し、身動きの余裕がなかった。
死の瀬戸際、2人はクマのぬいぐるみを先に地面へ投げ落とし、その後室外機を伝って高さ約10mから順に飛び降り、ぬいぐるみの上に着地した。

一命を取り留めたが、一人は腕を骨折し、一人は顔に裂傷を負った。「それでも二人とも意識があり、自力で立ち上がって走った」と住民は話す。

建物構造が救助を阻む 消防隊は窓や扉を破壊して救出

建物正面が看板とタイルで塞がれていたため、ホーチミン市消防隊やカウオンラン街区警察は建物への接近に苦労した。消防隊ははしご車や破壊工具を使い、窓や扉を破壊して中から救出を行った。
救出された人々は重度の煙吸引状態であったが、建物内に取り残された者はいなかった。

6時過ぎ、当局は火災の鎮圧を確認し、引き続き現場検証と原因調査を進めている。火災発生時、建物内には5〜7人が店内で寝泊まりしていたという。

死者4人は7歳女児、2歳男児、35歳と40歳の女性

ザーディン人民病院によると、同病院の第2分院が火災の被害者6人を受け入れた。このうち4人は病院到着前に心停止状態で、いずれも煙吸引による窒息死であった。死者は7歳女児、2歳男児、35歳女性、40歳女性の4人。

負傷した2人(L.さんとK.さん)は、その後ザーディン人民病院の第1分院へ転院して治療が続けられている。

店で寝泊まりしていた従業員も犠牲に

現場近くにいたN.T.Lさんは、亡くなったL.Q.Aさん(35)の親族だと明かした。Aさんはハノイからホーチミン市に来たばかりで、この貝鍋店で働き始めて2日しか経っていなかった。住まいが決まらず、店に泊まっていたところで被災したという。

当局が現場封鎖し調査続行

昼頃まで、消防隊、ホーチミン市公安、検察当局が現場を封鎖し検証を進めた。建物1階部分は黒く焼け焦げ、窓や出口には煤が厚くこびりついていた。周囲には青ナンバー(公用車)の車両が多数停車し、警備員が交通整理と撮影禁止の措置を取っていた。

同日、ホーチミン市人民委員会のチャン・バン・バイ副主席、グエン・タイン・フーン少将(ホーチミン市公安副局長)、チャン・バン・ヒウ大佐(ホーチミン市消防所長)も現場に到着し、捜査を指揮した。

事故現場の建物は、ベンタイン市場から約950mのチャンフンダオ通りにあり、人通りが多く飲食店が密集する地区である。裏側は幅約2mの狭い路地で、迅速な救助活動や避難が困難な場所であった。

※本記事は、各ニュースソースを参考に独自に編集・作成しています。
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