オンライン旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」が公表した最新データによると、2025年の年末から年始にかけて、ベトナムはアジアをはじめとした海外旅行者から引き続き高い支持を集めている。なかでもフーコック島は、検索関心度で国内首位となった。
家族旅行需要、前年比30%増
アゴダが2025年9〜11月にかけて集計した、同年12月および2026年1月の宿泊検索データによれば、ベトナムへの家族旅行需要は前年同期比で30%増加した。
この動きは、祝祭シーズンの旅行先としてベトナムの存在感が高まっていることを示しており、特に複数世代で旅行する家族層の増加が目立つ。
こうした家族層は、安全性、リゾートとしての利便性、子ども向けの体験が充実している点を重視する傾向にある。
韓国が首位、インドは186%増と突出
年末年始の繁忙期におけるベトナムへの主要送客市場では、検索数で韓国が引き続き首位を維持し、インド、シンガポール、オーストラリア、マレーシアがこれに続いた。
中でもインド市場の伸びは際立っており、検索需要は前年同期比186%増と最も高い成長率を記録した。マレーシアも74%増となり、東南アジア地域全体でベトナム観光の人気が広がっていることがうかがえる。
文化・自然・家族向け施設が評価要因
アゴダは、海外からの旅行者がベトナムを選ぶ理由として、豊かな文化と食、多様な自然景観に加え、近年整備が進むリゾートや複合型レジャー施設の存在を挙げている。特に、子どもに配慮した設計やサービスが評価されているという。
フーコック島が検索数首位、主要都市が続く
海外旅行者による検索数が多いベトナム国内の目的地ランキングでは、フーコック島が前年同期比47%増で首位となった。白い砂のビーチ、透明度の高い海、高級ビーチリゾートに加え、自然公園や娯楽施設が幅広い年齢層に対応している点が支持されている。
2位はダナンで、検索数は42%増。美しい海岸線や比較的負担の少ない観光ツアー、バナーヒルズなどの大型娯楽施設が家族旅行客に定着している。
3位はニャチャンで、長い海岸線、家族向けリゾート、島での体験型アクティビティが評価された。
4位にはホーチミン市が入り、豊富な食文化、近代的な商業・娯楽施設に加え、メコンデルタへの日帰り観光が可能な立地が人気を集めている。
5位はハノイで、文化遺産、博物館、旧市街、年末の祝祭ムードが観光客を引き付けている。
ベトナム人家族の海外志向、中国への関心高まる
一方、ベトナム人家族の多くは年末年始は国内旅行を優先し、海外旅行は旧正月(テト)に計画する傾向が強い。しかし、海外目的地としては中国への関心が目立っている。
12月から1月にかけての期間における、ベトナム人家族の海外旅行先検索ランキング上位20位の中では、上海への関心が58%増、北京が59%増となった。背景には、ハノイと中国主要都市を結ぶ新たな直行便の就航があり、移動時間の短縮と利便性向上が年末年始の旅行需要を後押ししている。
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ベトナム進出支援LAI VIEN



















