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ベトナムビジネス情報Vol.168
日越交流フェス、今年も楽しかった!
Japan Vietnam Festival

3月9日と10日の2日間、第9回となるJapan Vietnam Festival(JVF)が開催された。場所はお馴染みのホーチミン市9月23日公園Bエリア。恒例となったベトナム最大級の日越交流イベントに約250ブースが出展し、約42万8000人もが来場した。

入口から日系企業が並ぶ

 JVFの会場入口は大きく5ヶ所あり、メインゲートとなるのはLe Lai通りの東側。そこでエースコックベトナムが来場者に紙袋を配る。中身はインスタントラーメン1つだが、好まれるブランドなので皆が受け取る。え、40万個以上を用意したのか……。

 こちらもお馴染みのハウスはキッチンカーでカレーパンやカレーライス、すき家は牛丼を販売。明治は「大人の牛乳です」とメイバランスを試供。キッコーマンは醤油だけでなくサバ缶をアピールして食事も提供、大人数のスタッフでミニゲームを開催するなど力が入っていた。

 ロートメンソレータムではトレードマーク「リトルナース」のユニフォームが可愛い。赤城乳業はガリガリ君をいつものように無料で配布。列は長いが回転が早い。暑いのでゲットしたアイスは早速いただいた。

 今回はベカメックス東急が出展。ビンズン省での街づくりやバス、川崎フロンターレもPRしたいとのこと。カゴメは野菜ジュース、伊藤園はお茶のペットボトルと、見ると飲みたくなってくる。

 ここは日系企業が集まる「カンパニーPRエリア」で、イオン、プラス、アンジメックス・キトクなども並び、向かいにあるのはバンダイのカプセルトイ「ガシャポン」のコーナー。ベトナム初として昨年髙島屋ベトナムに設置され、上下2列でずらりと並ぶ。ただ、興味深そうに見ても、わからなそうに首を傾げる人も。

着ぐるみがJVFを盛り上げる?

 先には「スポーツ・フーズ・カルチャーエリア」があり、JETROが「JFOOD」としてSIM BA TRADING、HACHI HACHI、AKURUHIなど日系商品を取り扱う企業が出展。飲料や食品、アイスクリームや串焼きなども販売していた。

 人目を引いたのはHACHI HACHIのキャラクターであるグリーンの蜂の着ぐるみ。心配になるほどの激しいダンスで子どもたちを集める。今回のJVFにはこうしたキャラの着ぐるみが多く、ハウス、イオン、明治、キッコーマン、ガリガリ君、ロータスグループ、後に紹介する愛媛県ブースにも登場。子どもたちに人気で、記念撮影をする家族連れなどもいて、来場を楽しくさせる。

 このエリアには自転車の試し乗りができるバイシクルゾーン、ピッチングマシンを使ったスポーツ体験ゾーンもある。後者はバッティングセンターで、野球に慣れていないはずのベトナム人が意外にジャストミートを連発していた。過去に何度も体験しているので、球筋が見えてきた?

アニメとマンガは既に定番

 場所は公園の西端となり、目の前のメインステージでは朝から夜までライブを開催。隣の大きなキャラクターゾーンではドラえもんや名探偵コナンのぬいぐるみやグッズを販売し、相変わらず子供たちが集まる。

 ここは「マンガ・アニメエリア」で、ベトナム⼤⼿出版社Kim Dongは日本マンガのベトナム語版を展示。昨年は若者の列が折り返すほどの激混みだったが、今年はさほどでもなかった。

 Pham Ngu Lao通りに並行した道が「ジャパントラベルエリア」となる。最初の縁日エリアではヨーヨーすくいと金魚すくいを開催し、子供たちに人気なのは金魚すくい。過去にも何度か見ているが、子どもたちが上達していて何人もがうまく金魚をとらえていた。

愛媛県と郡山市が奮闘

 トラベルエリアは北側が日本、南側にベトナムのブースが並ぶ。日本は自治体、観光協会、航空会社など、ベトナムは主に大手旅行会社が出展していた。

 ここでは愛媛県と福島県郡山市を紹介したい。愛媛県は名産品であるみかんの色のブースで、そのサイズも少し大きめと、ほかに差を付けていた。県のイメージアップキャラクター「みきゃん」が着ぐるみで登場し、ベトナム人女性スタッフが着物姿でミニゲームを誘って菓子や小物をプレゼント。こんな大イベントに出展するのだから、これくらいの工夫は必要かもしれない。

 郡山市は初めての出展。「鯉に恋する郡山」として鯉食を推進しており、鯉ファンも多いベトナム人観光客のインバウンドを狙う。会場では鯉の甘露煮や甘酒などを配り、来場者の反応は上々とのことだった。

 その先には「日越友好エリア」があり、日本和装は着物の着付け、ベトナム将棋倶楽部では日本将棋の大会、ホーチミン市日越友好協会は横に長いテントを張って、ベトナムの民族衣装、伝統工芸、飴細工、書など伝統文化を紹介していた。

これからも「ベトナムに雪」を

 初お目見えとなったスノーエリアでは、高い台の上に置いた人工造雪機のパイプから雪を捲く。雪だるまが作られ、子どもたちが雪に触ってはしゃぐ。人工造雪機の横からスロープが作られ、子どもを中心にそりで滑り降りる。皆が笑顔でかなり楽しそうだ。

 日本人からすると雪は細かいかき氷状で、さほどの量もないのだが、「雪観光」も日本旅行の目的に入れるベトナム人には珍しい機会のはず。次回もぜひ開催して、JFVの集客エリアに育ってほしい。

 その先はLe Lai通り側にもあったカンパニーPRエリアがあり、左折して「ロータスグループエリア」が始まる。上部が色とりどりの傘で埋め尽くされた趣のあるストリートだ。

 多くの日本企業をベトナムに紹介しているロータスグループの出展で、提携している吉野家、ココ壱番屋、丸亀うどん、コンセルボなどが自慢の商品を販売。ストリートフードのコーナーや試供品などもあって、空腹でなくても欲しくなってしまう。

 このエリアを突っ切った出口が冒頭で説明したメインゲートとなり、JVFの外側を1周回ったことになる。

美味しいよ、寄ってって!

 ロータスグループエリアの中ほどから公園の内部に入ると、右手にあるのはエースコックベトナムの「ヌードル・ランド」。サーカスで使うような巨大な紅白の傘の下の広場で、おでん、ラーメン、パスタなどを出店で販売。昼の3時を過ぎでもかなり混んでいた。

 目新しいのはインスタントラーメン(袋麺)のUFOキャッチャーで、2台に長い列ができていた。しばらく見ていたが、つるつるしたパッケージをつかむのは難しそうだった……。

 ここから「フードエリア」が始まる。大きなローカル屋台が焼き物や揚げ物で縁日を演出する先には、日系飲食店の小さなブースが密集しており、各店が威勢の良い声で呼び込む。寿司、天ぷら、たこ焼き、お好み焼き、ラーメンなどの主食系からたい焼き、チーズケーキ、アイスクリーム、チェーなどのスイーツまで多彩だ。

 日が暮れるに従って人が増え、7時過ぎには前に進むのが難しいくらいの混み具合となった。

コスプレイヤーとカメラマン

 取材日が土曜日だったせいか、来場者は夕方から続々と公園に入ってくる。若い人が多いが、小さな子ども連れの家族、中年夫婦や老夫婦らしき人もいて、ホーチミン市に根付いたイベントに感じた。

 欧米人の姿も多く見られた。その半分ほどは洗いざらしたTシャツとパンツの旅慣れた姿で、すぐ近くのバックパッカー街から来たのだろう。

 もう一つの特徴は徐々に増えてきたコスプレイヤーで、来場者として一般化しつつあるとも言える。彼らを目当てにしたカメラマンも少なくなく、コスプレイヤーたちは気軽に撮影ポーズを取っていた。

 ステージはライトアップされた夕方以降が最高潮となるが、昼間にも座席はほどんど埋まっていた。例えば、日本のシトナユイというシンガーはベトナムでの知名度はほぼないと思うが、彼女の30分のステージを観客は楽しみ、手を振って、最後は拍手を送っていた。JVFをゆっくり楽しむ人が増えたか。

欠かせないのは「盆踊り」!

 初日の夕方はJCCHによる恒例の「日越友好平和ぼんおどり大会」。いつものように櫓を組んで提灯を飾り、最初の「練習」の後で皆で輪になって踊る。ベトナム人だけでなく外国人も興味津々の笑顔で見つめる。

 ステージでは日本からPSYCHIC FEVER FROM EXILE TRIBEやBALLISTIK BOYZ FROM EXILE TRIBEが来越して歌やダンスを披露。ベトナムからは若手歌手のTANG DUY TANやMY MYが熱唱。例年の阿波踊りも来場者が見よう見まねで踊り、一体感があった。

 来年は記念すべき第10回となるJapan Vietnam Festival。楽しみに待ってますよ!