10月27日の朝、保健省の承認を得たクチ県の3つの高校の1500人以上の生徒がベトナムで初めて18歳未満のワクチン接種を受けた。
早朝から多くの保護者がレインコートを持って子供をワクチン接種会場であるクチ県の小学校に連れてきた。規定によれば、保護者は子供のワクチン接種に立ち会い、確認書に署名することが求められる。子供たちは、混雑を回避するため、接種会場から100mほど離れたところで登録用紙を受け取ってから健康診断を受け、検温と消毒をしてからワクチン接種を受けた
ワクチン接種後の経過観察中だったクチ高校3年生のチャン・タイン・ビンさんに話を聞くと、3日前に担任の先生からオンライン授業後にワクチン接種登録の案内があり、オンラインでの登録フォーム記入方法が説明されたそうだ。それから今日の7時になって、接種会場に来るように言われて母親に連れてきてもらったとのことだった。
「ワクチンを打った後も体調に変化はありません。疲れも感じませんし元気なままです。ワクチンを打ったら学校に行って先生や友達に会いたいです。」とビンさんは話した。4ヶ月以上も学校に行けずオンライン学習を続けてきたので、ビンさんは早く学校に行けるようになることが待ち遠しい様子だった。
社会隔離措置の規定によれば、子供たちの保護者はワクチン接種会場に立ち入ることはできない。校門の前で子供を待っていたグエン・ティ・ロンさん(55歳)は、子供たちが学校からワクチン接種の案内があった時に意見を求められたという。
「私達の家族では、4人が既に2回目のワクチン接種を完了していましたので、私と夫は子供へのワクチン接種にすぐ同意しました。子供だけがワクチンを接種していないので、どこに行っても感染を心配しなければなりませんでしたから。」とロンさんは話す。
今朝のワクチン接種は、クチ県のクチ高校、タントンホイ高校など3つ学校の生徒を対象に実施された。ワクチン接種会場はクチ総合病院に隣接しており、子供たちの接種後の副反応に対応できるようになっている。
今回の接種後に、クチ県では接種会場を6か所に増設し、5~7日以内に5万1000人の子供へのワクチン接種を完了させる予定だ。クチ県人民委員会のグエン・ティ・ハン副主席は、明日以降県内の12歳から17歳の子供を対象に6か所でワクチン接種をおこなう予定であると明らかにした。
「クチ県では、距離を確保したまま迅速にワクチン接種を行えるように人材、設備、医療器具などの準備を完了しました。」とハン副主席は述べ、今朝のワクチン接種も県の当初の計画通りの進捗状況であったと説明した。
1区でもクチ県と同様にホーチミン市内全域での子供へのワクチン接種を実施する前の10月27日午後から310人の子供へワクチン接種を実施する。ホーチミン市のパスツール研究所は、26日の午後になって、子供へのワクチン接種にファイザー製ワクチンを使用することに合意した。
ホーチミン市の計画では、12歳から17歳までの78万人の子供を対象にワクチン接種を実施する。ホーチミン市では、子供たちを1.学校に行っている、2.学校に行ってない、3.基礎疾患がある、4.現在病気入院中の4つのグループに分けてワクチン接種を実施する。16歳と17歳の子供から優先的に接種し、その後はワクチンの供給量と地域の感染状況に応じて徐々に年齢を下げて接種を進める予定だ。
出典:25/10/2021 VNEXPRESS
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