文化・スポーツ・観光省は、旅行者にCOVID-19治療費として最低1万USDの保証がついた保険への加入を入国条件とする規定を廃止するように求めている。
これは、文化・スポーツ・観光局が保健省、外務省、公安省、国防省、交通運輸省、情報通信省に対して送付した意見聴取文書に記載されていた内容だ。
文化・スポーツ・観光省から送付された文書によれば、最近のCOVID-19治療費は以前ほど高額ではなくなっており、長期入院が必要なケースもほとんどない。そのため、旅行者にCOVID-19の治療費を負担する保険への加入を強制することは、合理的ではない。
ベトナムに入国する旅行者に対してCOVID-19治療費として最低1万USDの支払いを保証する保険への加入を義務付ける根拠は、ベトナムがニューノーマル状態での観光旅行を再開させる中で3月15日に発行された通知829/PA-BVHTTDLにある。
この通知では海外からの旅行者は他にもCOVID-19の検査陰性証明書と医療申告、10日間の自主健康観察が必要とされていた。しかし保健省の新たなガイドラインよって、この通知の内容の多くが現在では実施不要となっている。そのため、文化・スポーツ・観光省は、治療費負担の保険加入き手についても廃止を求めたとみられる。
2022年1月から5月末までの5か月間にベトナムは海外から22万8000人以上の旅行者を迎えており、最も多かったのは韓国とアメリカだった。COVID-19感染拡大前には最も入国者が多かった中国だが、現在は、厳しい感染対策を実施しているため、ベトナムへの入国者は非常に少ない。2022年のベトナムの観光目標では、海外から500万人の旅行者を迎えたいとしている。
出典:04/06/2022 VNEXPRESS
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