ホーチミン市保健局は、COVID-19の感染から回復した273人の元患者の感染防止対策ボランティア登録を受け付けた。また、ホーチミンビジネスマン協会も9月8日までに1270人の元感染者ボランティアを受け入れた。
この情報は、ホーチミン市保健局が9月9日にホーチミン市人民委員会に送付したCOVID-19の感染から回復した元F0患者によるボランティアの受入れと業務割り当てに関する公文書に記載された内容だ。
ホーチミン市保健局に登録したボランティアのうち、現在108人(女性46人、男性62人)が必要な部署へ派遣される準備をしている。
ホーチミン市ビジネスマン協会によって動員されたボランティアは、感染防止対策にあたる14部門に378人が既に派遣されている。
ホーチミン市保健局は、各地方自治体や医療施設に対してCOVID-19の感染から回復した元患者をボランティアとして動員するよう要請するとともに、ホーチミン市ビジネスマン協会にATM F0プロジェクトを継続するように要請した。
ホーチミン市内の各区と県では現在1728人の元感染患者ボランティアを受け入れている。そのうち、140人が医師で、474人が看護師、195人が看護助士、454人が感染患者サポートスタッフ、208人がデータ入力スタッフ、50人がロジスティック担当スタッフ、194人が清掃員、4人がドライバー、5人がコールセンタースタッフ、4人が薬剤師として作業にあたっている。
9月2日に開かれた記者会見で、ホーチミン市保健局のグエン・ホアイ・ナム副局長は「元感染者の皆さんの感染対策ボランティア参加を歓迎します。」と述べた。同じ日にホーチミン市保健省特別常任作業部会のリーダーでもある保健省のグエン・チューン・ソン副大臣も元感染者の感染対策ボランティア参加を呼び掛けた。
ソン副大臣は、現在でも多くの人がCOVID-19デルタ株に感染し、病気に苦しんだり亡くなっていると指摘した。ホーチミン市には、各市町村が全力で取組むべき困難な課題がまだ多く残されており、市民の協力が必要だ。COVID-19に感染し回復した元患者の経験を共有することも、現在のホーチミン市の感染防止対策の一部に貢献するものだ。
「元患者の皆さんがこの恐ろしい病気からの回復に時間が必要なことは理解していますが、現在、医療機関はCOVID-19から回復した元患者の協力を真に必要としています。」とソン副大臣は述べている。「この感染症を抑制できるという信念と希望と共に、我々医療機関は、ホーチミン市の感染抑制に向けた活動への市民の皆さんの参加を心待ちにしています。どのようなポジションや作業であっても、参加して頂いた市民の方には厚く御礼申し上げます。」とソン大臣は話した。
ホーチミン市保健局のグエン・バン・ビン・チャウ副局長は、多くの研究論文がF0から回復した元患者が、感染したことが無くワクチンを2回接種した人に比べてもCOVID-19に対して何倍も高い抗体を持つことを明らかにしていると説明する。これは、ワクチンを2回接種し終えた人であっても感染の可能性が残されているのに比べ、一度感染した人が再度感染する可能性が非常に低いことを意味している。そのため、少なくとも1度感染してから6か月以内の元感染者が再度感染することは非常に稀である。
F0経験者で健康状態に問題が無く、感染防止対策に貢献したい人は、ホーチミン市保健局に連絡して参加登録申請をおこなえる。
出典:10/09/2021 – VN EXPRESS
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